有限会社難波商会 nanba-shokai.jp
Credit
Designer / Photo : Yuri Takeuchi
Engineer : Rumina Nakagawa
西宮からはじまる、新たなご縁
兵庫県西宮市に拠点を構える有限会社難波商会様（以下、難波商会様）。難波商会様は、官公庁団地や県営住宅、UR都市機構の住宅にお住まいの方々を対象に、水回りの修理や交換、退去後の住宅メンテナンスといった水回り設備全般のサポートを通じて地域の暮らしを支えています。70年にわたる細やかな対応と確かな技術力は、多くの方々から信頼を寄せられ、地域に深く根付く企業として高い評価を得ています。
今回は未来に向けたさらなる成長を見据え、新たな人材を迎え入れるためのWebサイト制作をご依頼いただきました。これまでは主にパートナーの職人様へのお声がけや紹介を通じて採用を行ってこられましたが、さらなる求職者獲得のためWebサイトを活用した採用活動を取り入れたいと考えておられます。このような背景から、採用に特化したコーポレートサイトの制作を進めることになりました。
現場を知り、想いを込める
私たちがWeb制作を進めるうえで大切にしているのは、代表だけでなく現場スタッフの皆様の想いも理解し、実際の仕事内容や職場環境を体験することです。こうした体験を通じて、スタッフ一人ひとりの熱意や、企業が持つ特性がより鮮明に見えてきます。この理解こそが、「らしさ」が伝わるサイトづくりへの第一歩だと考えています。
今回のプロジェクトでは2名のスタッフ様が業務の流れを丁寧にご説明くださり、気温が36℃にも達する厳しい暑さの中でも、屋内だけでなく屋外の撮影にも快くご対応くださいました。常に笑顔でサポートしてくださったおかげで、私たちもリラックスしながら撮影に臨むことができました。
また実際の作業風景を見せていただく中で、入社の経緯や仕事で大切にしていることについてもお話を伺いました。特に心に残ったのは、「突然の水まわりのトラブルが発生したとき、お客様は多くの不安を抱えています。修理を急ぐ気持ちも理解できますが、私たちの仕事は単に修理することだけではありません。まずはお客様の不安を受け止め、安心を提供することが最も重要なんです」という言葉です。お客様への温かな想いがあふれており、私たちもその気持ちを大切にしながら制作に取り組みたいと強く感じました。
いつもの安心、いつもの水回り
今回のコーポレートサイトでは、水道工事をしていること、難波商会様の誠実さや柔らかい人柄が感じられるような撮影・デザインに取り組みました。デザイン面では「シンプルで男性目線のかっこいいサイト」というご要望にお応えし、サイト全体を通して無骨ではありつつも、社内の明るい雰囲気が伝わる写真を採用しています。さらに、メインビジュアルには蛇口の形を取り入れたデザインになっており、ナビゲーションのホバーアニメーションにも水をモチーフとした、さりげない遊び心を加えています。
またWebサイトは公開してからがスタートであるため、同業他社がどのようなコンテンツを発信しているのかを調査し、記事の更新担当者や更新方法・頻度についても打ち合わせを重ねました。今回はブログのターゲットを「お客様」と「求職者」に設定し、お客様向けの記事では家庭の水トラブルに役立つ情報を提供する一方、求職者向けの記事では社内の様子やできごとの紹介をご提案いたしました。
制作を振り返って
ご多忙の中、代表やご担当者様には原稿作成や撮影スケジュールの調整、さらには準備に至るまで、多大なるご尽力をいただきました。特に撮影においては、不要な物が映り込まないように大きなダンボールを整理していただくなど、業務内容の説明にもご協力くださり、いつも笑顔で接してくださったことに心から感謝しております。代表をはじめとするスタッフの皆様、この度は本当にありがとうございました。
またブログの更新方法をお伝えする際には、WordPressをしっかり使えるか不安だとおっしゃっていましたが、サイト公開前に記事を準備してくださったことに感激しました。これからも月1回の更新を社内ルールとして頑張っていくとお聞きし、非常に嬉しく思っています。もちろん、サイト公開がゴールではなく、お客様が安心して運営できるよう、私たちも引き続きサポートさせていただきます。本サイトを通じて皆様の想いや魅力がしっかりと伝わり、難波商会様のさらなるご発展に少しでも寄与できれば嬉しく思います。