ディレクター 吉川 沙耶 × デザイナー 近久 瑞華
今年4月、新卒でウィルスタイルに入社したディレクターの吉川さんとデザイナーの近久さんに、入社4ヶ月間を振り返ってのインタビューを行いました。
業界経験はもちろんのこと、社会人としてもはじめてことだらけの4ヶ月。きっとドキドキとワクワクでいっぱいだったのではないでしょうか。それぞれの仕事内容や、入社前後での心境の変化、今後の目標などをお聞きしました。
よろしければ、2人の入社ブログもあわせてご覧ください。
吉川さん 「自分らしい」就職活動
近久さん 新卒未経験でも「やりたいこと」を実現した話
ー 入社して4ヶ月が経ちましたが、心境の変化はありますか?
吉川 私は入社する前の数ヶ月間、インターンとしてウィルスタイルで働いていました。その頃は、何が分からないのかも分からない状態で。入社からも1ヶ月程は、「明日会社に行くのが不安だな…」と感じていた時もありました。
働き始めて4ヶ月が経ち、先輩方と共にお仕事をするようになってからは、自分がどこに向かって何をすべきなのかが段々と分かるようになり、少し気持ちが楽になったように思います。以前はとにかく焦って仕事をすることが多かったのですが、前もって計画を立てたり、振り返りをするようになり、1日1日を丁寧に過ごせるようになったのかなと思います。
近久 私は社内の環境に関しては、入社前から特に心配はしていませんでした。もともとウィルスタイルのブログを読んでいて、「ものづくりが好き」とか「映画が好き」とか、価値観の近い人が多いと感じていましたし、入社した今でもその気持ちは変わっていません。
入社してから感じたことは、実際に先輩方の制作物を見て、同じレベル感までどうすればたどり着けるのかという不安です。先輩方に追いつくためには、仕事以外の時間を使って何をすればよいのだろう…と悩んでいました。ウィルスタイルでは毎月社内面談があるのですが、そこでいただいたアドバイスは、「今は焦る必要はない」ということでした。「勉強しないと!」と意気込むのではなく、とにかく目の前の仕事を通して成長していけば良いと分かり、焦る気持ちが少し和らいだように思います。
ー 入社してから携わった仕事について教えて下さい。
吉川 私はディレクターとして、サイトマップやワイヤーフレームの作成の練習、先輩ディレクターの打ち合わせに同行するところから始まりました。お客様とお会いして話を聞くのが好きということもあって、お打ち合わせと原稿の作成はこの4ヶ月間のお仕事の中でも特に印象に残っています。また、広報部として、先輩方と一緒にメールマガジンの作成やSNSでの発信も担当しています。
ー 入社して間もない頃からプロジェクトにも参加されていましたね。
吉川 はい。今、私が担当しているお客様は、入社1ヶ月の頃にお問い合わせをいただき、初めてお電話でのご対応をさせていただいたのがきっかけでした。そのままディレクターとして担当させていただくことになり、先輩ディレクターのもと、基本的なフロント業務は私が対応しています。こうやって振り返ってみると想像以上にお客様と関わる機会が多いように感じます。
ー 近久さんはいかがですか。
近久 入社してすぐは、更新サポート*業務と、アシスタントとしてディレクター業務にも携わりました。先輩から引き継いだお仕事があり、吉川さんと同じく、ワイヤーフレームや原稿の作成を行いました。5月に入ってからは、はじめてデザインのお仕事を担当させていただくことになり、紙もののデザインやウェブサイトの追加ページの制作を担当しました。お客様先に訪問して、先輩やパートナーの方の撮影現場を見学することもありましたね。
*更新サポート webサイト公開後、掲載している情報の更新や写真の変更などの運用支援サービス
ー 入社前と入社後で、イメージしていた働き方や雰囲気とのギャップはありましたか?
吉川 これは、私の中でとても大きなことがありました。インターンのときは自分しかいなかったので、新卒入社は一人だけだと思っていたのですが、同期がいるということが分かり、本当に嬉しかったです。インターン中は、何をするにしても勇気が出なかったのですが、4月に入社してから近久さんの働いている姿を見ることで、「私も、もっと頑張ろう!」と思えるようになりました。私は、挑戦をするまでの一歩にとても時間がかかってしまうタイプなので、近久さんがいるだけで思った以上に頑張れている自分がいます。
仕事内容に関してはギャップはありません。入社前にも坂口さんや先輩方とお話をする機会があって、お仕事について色々とお聞きしていたので、悪い意味でのギャップはないですね。
近久 私は人の視線が気になるタイプなんです。大学時代も、窓際に座って一人で勉強するのが好きで。ウィルスタイルの机は仕切りがなくてオープンなので、皆で空間を共有している感覚が強く、入社当初は緊張も相まってソワソワしていました(笑)最近は朝方の生活に切り替えて人が少ない時間に集中して取り組むようにしたことで、時間をうまく活用して働き方をコントロールできるようになったように思います。
ウィルスタイルは自由に席を選べるフリーアドレスなので、より集中したいときはパーテーションで区切られたブースに移動したり、誰かに相談するときは長机などと、個人が過ごしやすい空間で働くことができるのが良いなと思います。
ー 4ヶ月間のお仕事で大変なことはありましたか。
吉川 まだ大変な場面に直面していないのかなとは思いますが、後々大変になりそうだなと思うのが、人に頼み事をするということです。今、忙しそうだな…というときに遠慮してしまって、声をかけるのに時間がかかりそうです。先輩方は皆、笑顔で対応くださることが多いので、悩んでいる時間が無駄だなとは思うのですが、慣れるまでが大変そうです。
近久 私は文章を書くのがとにかく苦手です。今までたくさん本を読んでいたわけでもなく、自分の頭で文章を生み出す経験をしてこなかったので、きれいな形が分からなくて。目で見て”良い!”と感じられるものでもないので、完成形を見出すのが難しいですね。
ー デザイナーとして大変なことはありますか。
近久 皆さんが経験してこられたことだと思うのですが、まだまだデザインの視点が養えていないなと感じます。自分が今出すことのできるクオリティの限界を思い知ることが多いというか。ただ、経験を積むまではある程度仕方ないことだと思いますし、入社前に作成した自分のポートフォリオを見て、「今の私ならこうしてデザインしたいな」と改善点を見つけられるようになりました。つくってきたものの積み重ねで少しずつ成長していっているのかなとも思いますし、そこはポジティブに捉えるようにしています。
ー それでは、楽しいことはありますか。
吉川 私は近久さんと逆で原稿を書くのが楽しいです。この3、4ヶ月で一番心に残ったお仕事が、先輩お二人のインタビュー記事を書いているときでした。インタビューを通して、その人についての考え方に触れられたり、文章にして人に伝えたりするのが楽しいなと感じています。
近久 私は正直、まだ仕事で楽しいと思うことは少ないのですが、計画を立てるのが好きだなと感じるようになりました。結構細かく予定を立てるタイプなので、予定通りに進んだときや、想定より短い期間で進められた時、クエストをこなしている感覚があって楽しいです。先が見えないのが不安で計画を立てたいという気持ちがあるので、ゴールに少しずつ近づいているのが楽しいと感じるのだと思います。他にも、デザインの打ち合わせに入ったり、先輩に質問したときなどに、+αの知識を得ることができるのは、成長を感じられて嬉しいです。
ー 社会人生活には慣れましたか。学生時代との変化や、お休みの日の使い方を教えてください。
吉川 私は、仕事のことを「アルバイト」と言ってしまうことがあって、よく友達に指摘されます(笑)もちろん、アルバイト感覚で仕事をしているわけではないのですが、言い間違えることが多いです。
ー 土日の使い方が変わったというお話もされていましたよね。
吉川 そうですね、広い場所に行きたいと思うようになりました(笑)海とか山とか、大きな空の広がる場所に行きたいです。広い場所に行くと、自分の悩みってちっぽけなんだなと感じられて。例えば、電話でうまく伝えられなかったと落ち込んでいても、広い場所に行くと「なんてことないな」と思えるんです。
学生の頃の休日の過ごし方は、友達とショッピングに行くことも多かったのですが、今は自然が溢れる場所に行くことが多いなと思います。自宅近くの河川敷がお気に入りスポットです!
近久 私は入社して間もない頃は、仕事が終わると疲れ切って食欲がなくなってしまっていたのですが、最初の1ヶ月が慣れの期間だと教えてもらってからは、「今は慣れるまでの期間」だと思えるようになり、気持ちが楽になりました。4ヶ月が経ち、今の生活にもようやく慣れてきたように思います。
平日と休日の切り替えができるようになったことも大きいと感じています。学生時代は、週6、7日でアルバイトをしていたり、スクールに通って勉強したりと、毎日なにかに取り組んでいたので、「休みがある」という感覚があまりなかったんです。社会人になってからは、平日働いた分の休息が取れる”休日のありがたさ”をより感じられるようになりました。いかに気持ちをリフレッシュして、自分を休ませられるかというのを考えるようになりましたね。
ー 今後の目標を教えて下さい。
吉川 私は西澤さんや、池添さんに憧れを抱いているんです。でも、西澤さんが入社してからの3年間で積み重ねてこられたこととまったく同じことをしても、それが私の正解とは限らないと思っていて。お二人は、これまでの経験の中で自分の正解を見つけてこられたというのがすごいなと感じています。私も先輩方のように自分の正解をみつけることや、ディレクターとしての自分らしさを見つけるには何をしたら良いんだろうを考えていくことが目標です。
坂口さんからは、「ディレクターとしての自分自身のブランディングも大切だよ」とアドバイスを頂いています。ディレクターという職業を通して、私の特徴をどのように活かしていけば良いのか、具体的な将来像を描いていきたいなと思っています。
近久 私はデザインの業務にもっと取り組んでいきたいなと思っています。自分がデザインしたと言えるようなサイトを作ることが今一番の目標です。生活面では、体調管理が苦手だなと思っているので、仕事にもしっかりと取り組みつつ、心身ともに健やかにキャリアを積んでいけるようにすることも目標としています。
私は物事がうまく進まないと自分を責めてしまう傾向があって、負のループに入ってしまうときがあります。まずはご飯をしっかりと食べて気持ちを切り替え、健康的に過ごせるようにしたいと思います。今までお弁当を毎日つくっていたのですが、最近は持ってきていないときも多いので(笑)、先輩をお誘いして一緒にご飯に行くのも小さな目標です!
4ヶ月という短い期間ではありますが、幅広いお仕事の経験を積んでいる吉川さんと近久さん。まっすぐ飾らない言葉で、等身大の”今”を話してくれました。しっかりもので素直な2人に、スタッフ皆がいつも元気をもらっています。これからの成長がますます楽しみになるインタビューとなりました。
Interviewer
Designer Ayaka Okamoto
Director Mariko Nishizawa
Author
Engineer Chiho Rokukawa