株式会社桜商会 sakura-copy.co.jp
Credit
Designer / Photographer : Ayaka Okamoto
Engineer : Chiho Rokukawa
お客様との出会い
神戸市中央区でスキャニングやデジタルサイネージを中心に、コピーや製本、印刷まで幅広いサービスを提供している株式会社桜商会様(以下、桜商会様)。ご代表が3代目として事業承継されたタイミングでWebサイトリニューアルのご相談をいただきました。これまではコピーや製本、印刷をメインサービスとして運営されていましたが、今後はスキャニングやデジタルサイネージに注力し、新たな事業の展開を目指していくとのことでした。
今回のサイトリニューアルでは、桜商会としてのメインサービスは変化しながらも、創業76年の歴史と先代からの想いをしっかりと引き継ぎ、ご代表が考える「新しい桜商会」のカタチを、一緒に作っていくお手伝いをさせていただくことになりました。
お客様を知る
桜商会様は創業当時からコピー・印刷を主要サービスとして提供し、警察や公共機関からの依頼も多く、地域に根ざした企業としての信頼を築いてきました。そのイメージが根強く残っているため、スキャニングやデジタルサイネージサービスが主力となる新しい方向性をWebサイトで分かりやすく伝える必要があります。これまでは顧客様からのお仕事がメインになっていたところを、今後はWebサイト通じて新たな顧客層の獲得にも力を入れたいと考えておられます。
また今回の事業承継に伴い、経営理念の見直しも行いました。ご代表と役員との経営理念についての打ち合わせで、役員から「スタッフのお客様への対応を見ていると誠実だなと感じます。時代は変化していくけど、変わらず受け継がれた想いがある」というお言葉をいただきました。私たちが桜商会様へお伺いする際、ご担当者様だけでなく他のスタッフ様も笑顔で丁寧に接してくださいます。その姿勢に触れ、ますます「誠実」という言葉が深く心に響きました。
そこからご代表やご担当者様の取材を通じて、サイトコンセプトと経営理念は「誠実」というキーワードを中心に据えることに決定しました。
撮影について
写真については、神戸らしさの伝わる場所で撮影したいとご要望をいただきました。神戸は利便性の高い都市機能と豊かな自然を兼ね備えたコンパクトで多様性のある街です。それが伝わるような場所を見つけるために、まずはGoogleMapで当たりをつけ、実際に神戸の街を歩きまわり撮影場所を決めました。
ロケハンで撮影したお写真をご代表に確認いただくと、とても喜んでくださったことが何よりうれしく思いました。神戸らしさのある山から海へ風が流れているような、抜け感のある遊び心溢れる写真を撮影できたように思います。印刷と電子化で 未来を咲かせる
これまでのお打ち合わせを通じて感じた桜商会様の特徴や魅力、皆様のあたたかいお人柄をWebサイトを通して伝えるよう制作を開始いたしました。今回のデザインコンセプトは「誠実」と「変化」。これまでの歴史と先代からの誠実という価値観は引き継ぎながらも、時代に合わせてサービスは変化していくこと。そして桜商会様のサービスを通じて、お客様の未来に良い変化を促すという意味も込めております。
キャッチコピーの「印刷と電子化で、未来を咲かせる」には、サービスの特徴である印刷と電子化を組み合わせ、お客様の未来に花を咲かせるイメージを表現しています。
ロゴについてもWebサイトのデザインと合うように色味の調整とフォントを改修させていただきました。
今回のリニューアルの主題は、スキャニングやデジタルサイネージをメインサービスとしていることを明確にし、各サービスの内容を分かりやすく見せることです。そのためTOPページの事業紹介では、メインサービスについては大きなバナーを設置しました。またサービスごとにページを制作し、サービスの説明や利用の流れ、料金まで、お客様が求める情報を一つのページで網羅できる構成をご提案させていただきました。
さいごに
ご多忙の中、ご代表やご担当者様には原稿作成や撮影のご協力等、多大なるご尽力をいただきました。特に今回はドメインを弊社サーバーに移管させていただいたため、サーバー情報変更によるメールの再設定が必要でした。桜商会様では約60個のメールアカウントがあったこともあり、ご担当者様には事前にメール設定に必要な情報をシートにまとめたり、スタッフの皆様へ事前にアナウンスいただく等、たくさんご協力いただきました。
皆様の多大なるご尽力があったからこそ、無事公開に至ることができたのだと実感しております。当然のことながら公開して終わりではなく、お客様が安心してサイトを運営いただけるよう支援させていただきます。本サイトを通して皆様の想いや魅力が伝わり、桜商会様のさらなるご発展に少しでも寄与することができましたら幸甚に思います。