2024年9月にコーダーの中途採用として入社いたしました。
北海道で生まれ育ち、制作会社につとめていた私がぶつかった「このままでいいのか」という漠然とした不安。「27歳症候群」という言葉があるほど、20代後半はさまざまな悩みが生まれやすい時期だそうです。
私も例に漏れず、自分の人生やキャリアについてたくさん悩み、考えてきたうちのひとりです。
考えた末にたどり着いたウィルスタイル入社までの経緯を通して「将来に対して漠然とした不安がある」という方々に、少しでも参考になれば幸いです。
Table of contents
Web制作にたどりつくまで
幼い頃、両親が共働きのため保育園での滞在時間が長く、こどもの頃から自然と「保育園の先生」に憧れていました。
その後順調に保育系の大学を卒業し、幼稚園の先生として4年間働いていたのですが、些細なことがきっかけでWeb制作について知ることになります。当時の仕事も大好きだったのですが、どうしても諦めきれず、本気で挑戦してみることにしました。
その後は仕事と並行しながら独学やオンラインスクールでWeb制作について学び、運良く未経験で北海道のデザイン制作会社にコーダー兼デザイナーとして採用していただきました。
写真好きの父が撮影した北海道の風景。まだ神戸に来て間もないですが、雪を見るとなつかしい気持ちになります。
私にとってのウィルスタイル
WebのギャラリーサイトやWeb制作関係のX(旧:Twitter)をよく見漁っていたため、制作会社に入社後すぐにウィルスタイルのブログや制作実績を見ていました。
お客様を大切にしながら熱心にWeb制作に取り組む姿が印象的で、その頃からすでに、私にとってウィルスタイルは「Web制作においての目標」であり「制作に行き詰まった時の心の支え」でした。
当時の私は、コーダー・デザイナー・アシスタントディレクターなど複数の業務を担当させていただいており、学ぶことが多かった反面、常にいっぱいいっぱいだったように思います。
タスクに追われて苦しくなった時、ウィルスタイルのブログを読み返しては「お客様に喜んでいただける仕事ができているか?業務に追われて、関わりや仕事が雑になっていないか?」と、心を引き締めていました。
リサーチ不足から得た学び
当時私がつとめていた会社は、広告代理店からの依頼が中心でした。
そのため、ほとんどの案件でお客様と制作会社の間に代理店が入って制作を進めていきます。
代理店様とのお仕事に楽しさを感じながらも、お客様と直接会話をせず案件を進めていくことに、難しさやもどかしさを感じるようになっていきます。また、コーポレートサイトよりもイベントやキャンペーンのためのLP制作が多く、何よりもスピード重視の案件が多い会社でした。
もちろん当時のお仕事も、私にとっては刺激的で勉強になることばかりでした。改めてWeb制作が好きだと感じた場面もたくさんありました。けれど「もっとお客様と密にお仕事がしたい」という気持ちは大きくなるばかり。お客様に満足いただけているのか分からない状態がとても不安だったのです。
「完璧に自分に合う会社なんてきっと存在しないんだから、割り切って大人になるタイミングなのかも」
「もう30代目前なのに技術力も低い私なんて、転職活動してもどこにも採用されないかもしれない」
「そもそも私は何に軸をおいて、どこを目指していたんだっけ」
毎日そんな事を考えては、モヤモヤする日々を過ごしていました。
今振り返ると、就職活動の際に「自己分析」と「Web制作についてのリサーチ」をもっと頑張っていたら、はじめから回避できた問題だったと思います。つとめていた会社に問題があるのではなく、自分自身のことを理解できていないまま会社を決めてしまったことが大きな問題でした。
いつかきっと後悔する
悩んでいくうちに自分のことも分からなくなってしまった私は幼少期まで遡り、自分は何が好きで、何が苦手で、どんなときに喜びを感じるのか分析をはじめました。
たくさん考えた結果、私が軸として大切にしたいことは「相手を思いやり、人を大切にすること」であり、その延長線上に仕事があるのだと気が付きました。
このままダラダラと悩み続けるくらいなら、少しでも行動してみよう。
たったの1歩でも、たとえ失敗しても。
そう思い立ち、転職活動をすることにしました。範囲は日本全国。
- お客様に満足と安心が届けられるお仕事ができること
- 自分が会社に対して愛を持てること
- 会社から社員として大切に扱ってもらえること
自分が長く働くにはこの3つが揃っていないと難しいと考え、この3つを軸としてリサーチをはじめました。
はじめからウィルスタイルは候補にありましたが、焦って決めることが不安だったのでしっかり調べました。しかしどんな素敵な会社を見ても、ウィルスタイルのようなお仕事がしたいという気持ちは変わりません。
応募しないと、いつかきっと後悔する。
並行して他の会社に応募することもせずに、一点集中でウィルスタイルに応募することにしました。
「隣の芝が青く見えていませんか?」
応募後すぐに坂口さんからお電話をいただき、奥田さんも含めてオンラインで面談をさせていただきました。
移住してまで働きたいと言う私の勢いを心配してか「隣の芝が青く見えていませんか?」と言って何度も面談を重ね、たくさん考える時間を与えてくださいました。
面談を重ねれば重ねるほど、人としても技術者としても学びがたくさんありました。
何よりお客様のことも社員のことも大切に思っていることがひしひしと伝わってきたことで、ウィルスタイルで働きたい気持ちが大きくなっていきました。
面談の雰囲気やその後の流れについては、岡本さんや尾沢さんが執筆されたブログに書かれています。
他にも入社までの経緯について執筆されたブログが複数ありますので、気になった方はぜひ読んでみてくださいね。
行動してよかったと思った瞬間
北海道からの入社は私が初めてということで、他の方の入社経緯とはおそらく大きく違った部分についてお話します。
内定承諾後、まず坂口さんが心配されたのは私の両親のことでした。私の頑固な部分をよく理解している両親は、引き止めることも心配そうな様子もあまり無かったのですが「差し支えなければ一度オンラインで、ご両親様も含めてご挨拶させてください」と坂口さんの方から提案してくださいました。
更に驚いたのは、オンライン面談後から1ヶ月後、坂口さんが北海道まで来てくださったことです。
まだ寒い5月の北海道にわざわざ来て、両親を含めてお食事の機会を設けてくださったのです。自営業を営んでいる父は、会社やスタッフへの思いなどの坂口さんの考えに、深く共感と感銘を受けたようでした。
面談やお食事会の機会を設けてくださったことで、両親はより安心して私を送り出すことができ、私も安心して神戸に向かうことができました。
温かく迎え入れてくださる坂口さんの姿から「私の選択は間違っていなかったんだ」と改めて実感した瞬間でもありました。
このようにして1月に内定をいただき、3月に北海道の制作会社を退社。
もともと9月入社でお話をいただいていたので、約6ヶ月間はちょっぴり冒険をしたり、引っ越し準備に追われたりしていました。
以上が私の入社までのお話です。
悩んでいるあなたへ
現状を変えることは怖いことです。
うまくいく保証はないし、どうなるかもわかりません。
もっと状況が悪くなる可能性だってあります。
私は考えた末に行動する選択を取りましたが、誰にとっても「行動すること」が良い選択になるとは限らないと思います。辛い現状を乗り越える時期なのか、それとも方向転換するときが来たのか。
いま分岐点を迎えているあなたも、後から振り返ったときに納得の行く答えにたどり着けますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回からは、中途採用目線でのウィルスタイルや業務内容についてお話できたらと思います。