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ウィルスタイル3年目を迎えて

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こんにちは。ウィルスタイルの六川です。
私は、2021年4月にウィルスタイルに入社し、今年で3年目になります。
社会人として右も左もわからない状態でこの業界に入り、あっという間の2年半でした。

今回は、ウィルスタイルで過ごした2年半での仕事や心境の変化と、これからの私についてお話しさせていただきたいと思います。

Table of contents

  1. デザイナーとして入社して
  2. 葛藤した2年半
  3. キャリアプランの変化
  4. これからの私について
  5. 最後に

デザイナーとして入社して

幼少期から絵を描くことやものづくりが好きだった私は、昔から「デザイナーになりたい」という夢を持っていました。ただ、大きくなるにつれて、才能のあるごく一部の人にしかなれない職業だと思うようになり、いつしかそんな夢も忘れかけていました。しかし、大学に入学したことをきっかけに、趣味でウェブデザインやチラシなどをつくったり、チームでのものづくりを経験をする中で、「やっぱりデザイナーにチャレンジしたい」という思いが強くなりました。そして、晴れてデザイナーとして入社したのがウィルスタイルでした(入社経緯については過去のブログにも書いているので、よろしければご覧ください)。

念願の職業に就くことができ、不安とワクワクの中、デザイナーとしての仕事がはじまりました。

ウィルスタイルで働き始めて驚いたことが、新人でありながらたくさんの仕事を任せてもらえるということです。
私は新人の数年間は、アシスタントとしての仕事がほとんどで、デザインの仕事はあまりできないものだと思っていたため、入社して数ヶ月で担当案件が決まったときは、嬉しさはあったものの、私で務まるのだろうか…という気持ちでいっぱいでした。

一緒にプロジェクトを進めているメンバーも同期ということも多く(もちろん、先輩方からのアドバイスやサポートなどを受けながらではありますが)、お互いに手探りの状態で進めることもたくさんありました。

そんな中、デザイナーとして過ごす毎日はとても刺激的で、まさに毎日が学びと発見の連続でした。
はじめて自分の名前入りの名刺を渡した時、はじめてお客様先へお伺いした時、自分の作ったデザインが公開された時…、一つひとつの出来事が新鮮で、不安を抱えながらも充実した毎日を送っていたように思います。
周りの人よりもはやく、社会人として、そしてデザイナーとしての経験を積むことができる環境であったため、仕事としての達成感や喜びを感じられる場面も多く、今振り返るととても貴重な経験をしているのだなと感じさせられます。

葛藤した2年半

私がこの仕事を始めたきっかけの一つは、ただ単純に「デザインが好き」という思いがあったからでした。好きなことだから没頭できるし、どこまでも突き詰めたくなる。仕事においてもそんな思いを持って取り組んでいました。
ただ、趣味としてのデザインと仕事においてのデザインは異なります。お客様が求めていることは何なのか、何がゴールであるのかを明確にした上で進めていかなくてはなりません。私は、その方向性を捉えるのが苦手で、お客様のことをよく理解できていないままデザインを進めるということが多くあり、その結果、思うように仕事が進まなくなるということがありました。

自分自身では悩みに悩んだ”つもり”でも「これだ」と思うものが作れず、自分の作ったデザインを人に見せるのが怖く、デザインが通らないことへの恐怖心が強くなっていきました。

私はデザインには明確な正解がないものだと思っています。社内ではOKがでていてもお客様へご案内するとたくさんの意見をいただくこともあれば、その逆も然りです。だからこそ、明確な理由付けをして言葉で伝える必要があるのではないかと思います。頭ではわかっていても、それをどうしたらうまく伝えられるのか、何をヒントに作っていけばいいのか、考えれば考えるほどわけがわからなくなっていきました。

仕事をするとき、入社してすぐの私は「デザインができて楽しい!」という気持ちで制作していました。しかし、経験を重ねるにつれて、もがきながらデザインをしているという感覚を強く感じるようになりました。それは、裏を返せば、お客様目線で考えることが増えたからなのかなと思います。苦労して生み出したものを受け入れてもらった経験が、本当の意味でのデザインが楽しいということなのかもしれません。ただ、私にはそのための知識や努力が足りず、その地点まで到達することができずにいました。

デザインについて思い悩むことが増えた結果、好きで取り組んでいたはずの趣味のデザインにも気が向かなくなり、果たして本当にデザイナーという仕事がやりたかったことなのだろうかと考えるようになりました。


キャリアプランの変化

デザイナーとしてのキャリアについて考えることも多くなった3年目のある日、弊社代表の坂口から「コーダーの仕事を専任でやってみないか」というお話がありました。ウィルスタイルではデザイナーもコーディングの仕事をすることがあります。入社して3年目を迎えた私は、デザイナーとしての仕事よりもコーダーとしてプロジェクトに関わる比率が多くなっていました。

私はコーディングにかなりの苦手意識を持っています。そんな中でキャリアチェンジをするということは、さらに新しい知識を身につけていかなくてはなりません。しっかりと自分のものにしなければ、デザイナー・コーダー双方の技術が中途半端になってしまうという懸念がありました。
先輩や同期、後輩たちがデザイナーとしての経験を積んでいく中で、自分自身は異なるポジションでキャリアを積んでいくことになるという焦りが一番大きく、そのお話をいただいたときは複雑な気持ちになりました。

そのような思いを持つ中でキーワードとなったのは「デザイン1本でやっていく必要はない」という言葉でした。たしかにコーダーを経験している間、デザイナーとしてのキャリアにはブランクができるので、経験値が少なくなってしまいます。しかし、コーダー職についたからこそ得られる経験も多くあります。コーダーならではの視点で得られた知識は、いつかまたデザイナーに戻ったときに決して無駄にはならない。回り道のように感じるけれど、少しでもその経験が今後の自分のためになるのであればやってみようと思い、キャリアチェンジをすることとなりました。

これからの私について

コーダーとして

コーダーとしての仕事を多く取り組むようになったものの、正直にいうとわからないことだらけです。今は周りの先輩方にサポートいただきつつではありますが、できることから少しずつ身につけていきたいです。
まずは、基本となるマークアップのスピードと精度を上げ、誰がみてもわかりやすい記述を心がけたいと思います。ウェブサイトは公開して完了ではなく、その後の運用や保守も重要になります。どんな人が見ても更新しやすい仕組みや記述を意識していきたいです。
また、今はサイトごとに自分が今まで使ったことのない表現や技術を取り入れるように心がけています。取り入れる…とはいっても、些細な記述方法の違いだったり、先人の知恵を借りつつ見様見真似の状態であったりですが、少しでも知識を増やせるように頑張りたいと思います。

コーディングでは、デザイナーとしてのキャリアを活かせることも少なからずあると感じています。デザイナーがコーディングを一貫して行わないプロジェクトでは、デザイナーのイメージしている動きや細かなニュアンスをコーダーがしっかりと汲み取る必要があります。一つ一つの動きをビジュアル化して伝えることができればいいのですが、なかなかそこまで時間をかけられないこともあります。デザイナーとしての経験があることで、比較的デザインイメージの共通認識を持ちやすいということはメリットになるのではないでしょうか。

さらに、コーダーとしてウェブサイトの機能面でのアドバイスなどもより具体的に伝えやすいのではないでしょうか。例えば、デザイナーから「こんな表現がしたい」という要望があったものの、サイトのパフォーマンスとしてあまり推奨できないものがあるとします。そんなとき、この表現がしたいのであれば…といった代替案をデザイナー、コーダー双方の視点をもって提案できるということは強みになるのではないかと思います。まだまだ知識不足ですが、いずれはそういった観点からもサポートができるようになりたいです。

制作者として

業務としてデザインに直接関わることは無くなっても、美術や芸術に触れることは続けていきたいです。私は、アートやイラスト、建築やインテリアなどを見ることが好きで、それらに関する美術展や作品展にはよく行っています。一見仕事とは直接関わりのないように思えるジャンルでも、日々アンテナを立てておくことで何かしらの引き出しの一つになると思い、積極的に足を運んでいます。

また、弊社ではウェブサイトで用いる写真撮影をスタッフで行うことがあるのですが、これをきっかけにカメラにはまり、趣味として自分の好きな風景や好きなものの写真を撮るようになりました。カメラを持っていろんなところに行くことが今の自分のリフレッシュです。今は会社のカメラを借りて練習している状態ですが、いずれはマイカメラを買っていろんな場所に行ってみたいと思います。

最後に

ウィルスタイルでの2年半を過ごして、入社当初では得られなかった経験ができ、心境の変化がありました。このブログを数ヶ月、数年後の自分が読んで感じることは今とは違うかもしれません。考えが甘い部分もあるかもしれませんが、今抱えているありのままの思いを文章にすることで、私自身も気持ちが整理されたように感じます。

まだ3年目、もう3年目。焦っても何も生まれないのであれば、今自分が必要とされていることを精一杯やってみよう。今の私としては、目の前にあることをコツコツと頑張りたいと思います。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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Author | Chiho Rokukawa / 2,766views

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