こんにちは、CTOの奥田です。
先日、一緒に活動しているクリエイターユニット「NOT4H」の配信の中で各々の仕事術について配信する回があり、自分が仕事をする上でどういうことを意識しているかについて改めて考える機会がありました。
メンバーそれぞれが使っているツールの紹介や使い方などを話していたので、私は「ワークフロー編」「ワークハック編」「キャリアハック編」という3つのセクションでお話をしました。
こちらに関してはYouTubeに動画が上がっているので下記をご覧いただければその全容を知ることができるのですが、今回はしっかりブログとしても残しておこうと思います。
また、こちらが今回使った資料になります。併せてご覧ください。
Table of contents
ワークフロー編
私は、Will Styleに入社してから現在に至るまでに、それまで勤めたWeb制作会社の業務の「改善したほうが良いな」と思った点を重点的に改善してきました。
とにかく目指したことは「いつでも誰でも対応できるように」という事であり、万が一誰かが欠けても業務に支障が出ないように業務の改善を行いました。
自作の顧客管理
今まで何社かWeb制作会社に勤めた経験の中で顧客管理と制作の進捗を追えるツールでなかなかフィットするものがなかったため、弊社代表と2人でWill Styleを再始動した際に自作しました。
顧客ごとに履歴やデータを残せるので急な対応をした人が履歴を追えばどういった状況なのかがすぐに分かるようになっています。
本当にシンプルな構成で今でも社内で使い続けているツールです。
- 顧客ごとの履歴を残せる
- 顧客ごとのデータを書き込める
- 誰がどういう対応をしたのかが見ればわかる
- 書き込むと関係した全員にメールが届く
デザイナーも打ち合わせに同行
デザイナーも必ずお打ち合わせに同行し、お客様とお会いして制作をします。
お客様と直接対話して制作するのでお客様の言っている意図を汲み取ることが出来ます。
コミュニケーション能力を養えるので、言語化能力があがり、デザインの質も向上します。
また、顔が見える制作ができるので結果として戻りが少なく、効率的です。
- クライアントの意図を汲み取れる
- 顔が見える制作ができる
- 結果として効率的
ワイヤーフレームは作らない
こちらは賛否あると思いますし、会社によっては難しいことだと思いますが、弊社はワイヤーフレームというものを基本的には作っていません。
きっかけはディレクターの負担を減らすためだったのですが、結果としてデザイナーが自分でサイトの構成を考え頭の中でワイヤーフレームを作るようなトレーニングになるので非常に効果的だなと思いました。
ですので、お客様にページ構成のイメージをお伝えするためには必要な場面もあるのかなとは思います。
- きっかけはディレクターの負担を減らすため
- ワイヤーフレームがあるとデザインがワイヤーフレームに寄ってしまう
- デザイナーが思考する習慣が身につく
ソースはGitで管理
保守運用の側面からソースコードはすべてGitという分散型バージョン管理システムで管理しています。
デザイナーもGitが触れるような体制づくりと、テスト環境や本番環境にも簡単にデプロイ出来るような仕組みにしています。
- デザイナーもGitが触れるように
- テスト環境はVirtualDocumentRootでディレクトリを作るだけ
- 本番環境もGitで管理
- 基本は自動デプロイ
サーバーは友達
Webのお仕事にはサーバーは切っても切れないものですので触れる必要はなくてもどんなものなのかという知識だけでも持っておいてほしいという思いから、私が目の前でサーバーを立てて見てもらったり、身近なところにサーバーがあるように心がけています。
- ローカル環境はVagrantにLAMPP環境を構築
- 奥田が目の前で構築する
- サーバーを触れなくてもどんなものかは知っておいてほしい
ワークハック編
業務をする上で「今よりももっと技術を習得したい」という欲は技術者であれば必ず持っていると思います。
また「質の高い仕事をする」というのは言わずもがなだと思います。
ですが「いかに効率的にやるか」ということへの意識が出来ているかというのもキャリアには非常に大きく影響します。
私は常に「1秒でも無駄なく、効率良く業務を遂行する」ということを追求しています。
マイチャットで自己管理
無駄をなくすということはしっかりと自己管理が出来ていないといけません。
タスク管理や、スケジュール管理のツールは様々ありますが私は「マイチャット」を活用しています。
色んなツールを駆使するよりも一箇所で完結できたほうが無駄が省けます。
人は忘れる生き物なので必ず忘れないように自分のタスクに入れるようにし、すぐ終わることからタスクを終わらせていくということを徹底しています。
時間のかかる事、熟考したい事から手をつけると、すぐ終わるタスクが残ったまま考える必要があり、能率も下がってしまいがちです。
また、思考の整理などスマホでのちょっとしたメモを取るのに使ったり、ファイルのやり取りなどもマイチャットで行います。
- 自分へのタスクをつける
- PCとSPのテキストやファイルのやり取り
- スマホでのメモ代わり
通知バッジは即消し
私は通知バッジが非常に嫌いです。
これは後回しにしたらどんどんと溜まっていき、結局消すのが面倒になるため、すぐに消す様に習慣化したのに起因しています。
既読にしてしまったら返信を忘れたりしないようにすぐにレスをする習慣が同時につきます。
また、これを繰り返していると少し潔癖になります。
- 通知バッジを消す癖をつける
- タスクを消す癖がつく
- チャットは即レス / メールも即既読 & 返信
- ちょっと潔癖になる
メモは基本VS Code
PCでのメモや議事を取ったり、ブログの記事作成やチャットの文章作成、ちょっとしたタスクなどはすべてテキストエディターで行っています。
理由としてはすぐに起動できる事、コーディング作業をしていてすぐにメモに移行できること、使い慣れていること、などが挙げられます。
また、環境が変わったときや他人のPCで操作しないといけない時にすぐに対応できるように、拡張機能はあまり入れず必要最低限に留めています。
- 打ち合わせ中などすぐに起動できる
- ブログ記事の作成
- チャットの文章やメールの文章作成
- プチタスクはメモで○つけ
ダウンロードはデスクトップ
ブラウザーの通常のダウンロードはダウンロードフォルダに入ってしまいます。
これをそのまま使っていると、どんどんダウンロードフォルダにファイルが溜まっていってしまいます。
なぜかいうと「見えなくなるから」です。人は見えなくなると、その存在を忘れてしまうのです。
机の引き出しに物が貯まるのもその理由ですね。
ですので私は一時的なファイルのダウンロードはすべてデスクトップに落とし、作業が完了したら削除するようにしています。
デスクトップだと目につくので早く消したくなりますし、作業の取りこぼしも減ります。
- 一時的なファイルのダウンロードは基本デスクトップ
- ダウンロードフォルダだと貯まる一方
- デスクトップだと目につく
- 早く消したくなる
キャリアハック編
正直この内容が私が今回一番話したかった内容になります。
キャリアを積む上で自分自身の評価として一番わかりやすいのが給料です。
自分を評価する人に「給料を上げてあげたい」と思わせることがとても大事なことです。
信頼のポイントを稼ぐ
こちらに関しては私のnote(参考:納期通りに仕事をするのは0点だという話)にも書いていますが、納期よりも一日でも一秒でも早く納めることで信頼のポイントを稼ぐことができます。
また、いくら早く仕事が終わったとしてもミスがあっては信頼のポイントがマイナスになってしまうので仕事の精度を高めることもとても重要です。
そして必ず仕事では「ありがとう」を言ってもらえるように努めることが重要です。そうすれば信頼のポイントを稼ぐことができ、評価は自ずと上がっていきます。
- 納期より一日でも一秒でも早く納める
- ミスをしないように精度を高める
- 「ありがとう」を言わせる
NOと言わない
「NO」と言わないというと「できないことをできると言いましょう」という事のように思うかもしれませんが、そうではありません。
重要なのは「ネガティブな表現をしない」ということです。
できないことがあれば「それをどうすれば解決できるのか」を提案するだけでネガティブな表現をポジティブな表現に変えることができます。
また、「やりたい」と「できる」は違うので例えそれが挑戦してみたいことであっても失敗する可能性があることは無闇に引き受けないということも重要です。
- できないことをできるということではなく、ネガティブな表現をしないということ
- できないことがあればどうすれば解決するか代替案を提案する
- 「やりたい」と「できる」は違う
自分と向き合う
他人と自分を比べると自信をなくしてしまったり、嫉妬してしまったり自尊心を傷つけてしまいます。
とにかく自分と向き合って自分に足りない部分は何なのか、俯瞰して見てみることが大事です。
また、仕事では自分が得意なことで戦い、勝てる場所を探すようにすると、自ずと勝ち筋は見えてきます。
- 周りと比べない
- 自分を俯瞰して見てみる
- 自分がやりたいことではなく得意なことで戦う
- 勝てる場所を探す
どんな仕事にも驚きと感動を
実は人は技術力やデザイン力を駆使したような特別なことではなく、とても些細なことに感動します。
相手のためを思って心を込めて何かをするだけで、相手は「自分のためだけに何かしてくれた」と感動するのです。
そういう驚きや感動を仕事で生み出す努力をすれば間違いなく人は自分を認めてくれるのです。
- ロジックとパッションのどちらも重要
- 答えは突飛な発想ではなく本当に些細なこと
- デザイン力 / 技術力だけでは感動を生むのは難しい
さいごに
いかがだったでしょうか?
なにか特別な能力が必要なわけではなく、ほんの少し視点を変えたり考え方や手法を変えるだけで仕事での評価が上がり、自尊心をどんどん高められます。
今よりももっといい仕事をするためにはスキルの習得だけでなく、こういった細かいことをコツコツとやることも非常に大事だと思います。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。