株式会社西建 nishiken-paint.co.jp
Credit
Designer : Takuto Matsunami
Engineer : Taku Matsumura
Photographer : Kazuki Matsushita
西建様との出会い
株式会社西建様(以下、西建様)は兵庫県小野市に拠点を置き、戸建ての外壁や内装、屋根の塗装を専門に行っている塗装店です。個人事業主から法人化するタイミングで、サイトリニューアルのご相談をいただきました。
そんな西建様との出会いは、以前弊社にてコーポレートサイトを制作させていただいた窪田塗装工業様からのご紹介がきっかけでした。 お話をいただいた後、すぐに代表の西村様へお電話し、リニューアルの経緯やご要望をヒアリングしていたところ、西村様から「動画制作もお願いできないか」とご相談をいただきました。
このような経緯から、今回はWebサイトと動画制作の両面でお手伝いさせていただくこととなりました。
お客様を知ること
私たちの制作において、最も大切なのはお客様の想いや要望を理解し、その真意を汲み取ることです。お客様との密なコミュニケーションを重ねることで、より「らしさ」のあるWebサイトを制作できると考えています。西村様も同じように考えてくださっており、これまでのお客様とのエピソードや施工実績のご紹介、仕事に対する想い等をお話くださいました。
その中でも印象に残っているのは、「仕事は時に気分が乗らない日や体調がすぐれない日でもしなければならないものです。一人前の職人とは、どんな日でも誠実に取り組み、素晴らしい作品を提供すること。些細な日々の積み重ねが、お客様にとっての10〜15年という長い年月を左右するから、妥協は許されない」という言葉です。
西村様の仕事やお客様に対する誠実な想いが伝わり、今回のWebサイトと動画制作では、そのような西村様の誠実なお人柄を表現できるように努めました。
動画制作について
写真撮影と動画制作に関しては、パートナーの*Axis.ov-Films 松下様にご尽力いただきました。松下様は、関西を拠点に企業向けのPVや広告写真、Web・SNS向けのコンテンツ制作等、幅広い分野でご活躍されています。
今回撮影にご協力くださった御宅は、デザイン塗装*をする予定になっていたので、松下様よりタイムラプスで撮影をすることで完成までの変化が伝わりやすいのではないタイムラプスで撮影をすることで完成までの変化が伝わりやすいのではないか等、松下様より他にも様々なご提案をいただきました。
実際の撮影では、私たちも足場に登り職人さんが塗装しているシーンを撮影させていただきました。建物の中からの2階の眺めと足場から見下ろす光景はまったく異なり、風が吹くたびに足場が揺れる様子には少し緊張しました。そんな環境でも、職人さんや松下様は何でもないかのように軽やかに歩き、テキパキと動画と写真撮影を並行して進めていました。そのプロフェッショナルな姿は本当にかっこよかったです。私は動画制作も足場に登ることも初めての経験だったので、とても心強く感じました。
動画に関しては職人としてのかっこよさを感じつつも、温かみを感じるような西建様らしい素敵な動画となっております。
*外壁を同一色を均一に塗る、一般的な塗装とは違い、建物の壁の表面に色を使って表情をつける塗装
サイトリニューアルへ
今回の動画とWebサイトは、「仕事に対する誠実さ」が伝わるようなデザインを目指しました。お写真に関しては、かっこよさの中でも少し温かみを漂わせる「父親のような格好良さ」を感じさせるものを選定しております。
キャッチコピーの、「何を塗るかじゃなく、誰が塗るか」。
これは打ち合わせの際に西村様がおっしゃった「プロの塗装店なら技術があるのは当然で比較するのも難しい。だからこそ、何を塗るかではなく、誰が塗るかが大事。大切なのは、仕事に対する熱意を伝えること」という言葉がもとになっています。職人の情熱や熟練した技術に焦点を当てることで、西建様の強みをより鮮明に伝えたいと思いご提案させていただきました。Webサイトのメインカラーは、御召御納戸色(緑色を帯びた深い青色)を選定いたしました。御召御納戸色は日本の伝統色と言われており、西村様の仕事やお客様に対する誠実な想いを象徴しております。
ロゴについてもWebサイトのデザインと合うように色味の調整とフォントを改修させていただきました。またお写真については、ローラーで塗装しているようなあしらいを施しており、新たに塗り替えた部分がきれいになっていくことを表現しています。
さいごに
ご多忙の中、西村様には原稿作成や投稿記事のご準備だけでなく撮影へのご協力等、多大なるご尽力をいただきました。特に撮影のため塗装の工程を組み直していただいたり、一部光が入りやすいようにするため、養生シートを外していただくこともあったのですが、いつも笑顔でご協力くださったことにとても感謝しております。
また松下様には、撮影場所や構図についてたくさんのアイディアをくださったことで、西建様らしさが伝わる素敵なWebサイトになりました。この場をお借りしてあらためて御礼申し上げます。
皆様の多大なるご尽力があったからこそ、無事公開に至ることができたのだと実感しております。私共にとっても、制作においてのコミュニケーションの大切さをあらためて感じる貴重な機会となりました。当然のことながら公開して終わりではなく、お客様が安心してサイトを運営いただけるよう支援させていただきます。本サイトを通して皆様の想いや魅力が伝わり、西建様のさらなるご発展に少しでも寄与することができましたら幸甚に思います。