株式会社コンパル conparu.co.jp
Credit
Director / Designer / Engineer : Takuto Matsunami
Engineer : Taku Matsumura
新会社の設立
2023年8月、弊社のお客様より「この度、新しく会社を設立しました」と一本のお電話をいただきました。6年ほど前にコーポレートサイトを制作させていただいたご縁で「新しい会社のWebサイトもぜひウィルスタイルに」とご連絡をくださったのです。その新しい会社というのが、今回コーポレートサイトを制作させていただいた株式会社コンパル様(以下、「コンパル様」)です。
コンパル様ご代表のお誕生日が間近だったこともあり、キックオフミーティングでは「ぜひお祝いとして公開しましょう」と公開目標日も決まり、早速スタートを切ったコンパル様とのサイト制作。今回はロゴデザインもご依頼くださり、Webサイトとあわせてご提案させていただきました。
社名”conparu”に込められた想い
コンパル様は京都を拠点に、ライセンス商品の取り扱い、雑貨卸売・OEM事業、加えてゴルフスタジオの運営をされています。
ご代表が考案された”conparu”という社名は、フランス語で「信頼」を意味する「Confiance (コンフィアンス)」と「相棒」を意味する 「Partenaire (パルトネール)」をかけあわせた造語です。お打ち合わせでは、これからはじまる新たな事業において「取引先・商品・お客様、誰とでも愛情を持って繋がりたい」という社名に込めた想いと、「洗練された上品さ」「シンプルで良いものを」という企業コンセプトをお話しくださいました。
そんな未来への想いをカタチにすべく、まずはロゴの制作から取り掛かりました。
具体的なイメージを共有する中でヒントになったのは、フランスを代表するクリスタルブランド”Baccarat”です。Baccaratのような雰囲気がイメージに近いとご意見をいただいたことから、フランスのブランドロゴによく見られる、上品で柔らかさも感じられる筆記体をベースに制作しました。”conparu”の筆記体は「u」のみ離すのが一般的ですが、「あなた」を意味する「you」と同じ音であることから、「u」もつなげて作字することで社名に込められたお客様との繋がりを表現しています。
コンパル様のお仕事柄、自社製品の商品ラベルやパッケージ等に使用できるロゴマークがあるとさらに使い方の幅が広がるのではと想像を膨らませ、あわせてご提案させていただきました。繋がりを意味する「リンクマーク」、信頼・相棒を表現した「握手」。そして、社名の由来であるConfianceの「C」とPartenaireの「P」をモチーフに、想いがぎゅっと詰まったロゴが完成しました。
お打ち合わせで印象的だったのは、コンパル様らしいスピード感です。それはロゴのご提案時も同様で、その場でいただいたご意見を反映するとすぐに社員の皆さまが集まり多数決が始まったこと、使用例として名刺のイメージをご案内した際に「このまま発注します!」とすぐに準備を進めてくださったこと。いつも迅速にご意見をくださる心強さ、そして協力的に取り組んでくださる姿勢が何よりコンパル様らしく私はとても印象に残っています。
シンプルだからこそ、
細部にもこだわりを
先に完成したロゴの雰囲気にあわせて、Webサイトもシンプルで落ち着きのあるデザインで制作しています。企業コンセプトである「洗練された上品さ」「シンプルで良いものを」を体現するために、キービジュアルにはキャッチコピーをあえて置かず、ロゴのみでご提案させていただきました。あしらいをシンプルにした分、商品のある生活空間をスライドでご覧いただくことで、OEM事業の強みである幅広い商品に対応できることをユーザーに伝えたいと考えたからです。他にも、社名に因んでキャッチにはフランス語をとり入れるなど、シンプルでミニマルだからこそ細部にこだわりを詰め込みました。
事業としては10月にスタートして間もないということもあり、現在の商品ページはイメージ画像を使用しておりますが、今後はコンパル様のアイテムが少しずつ追加され、サイトに彩りが加えられていくことを楽しみにしております。
制作を振り返って
ご依頼のお電話をいただいてから、サイト公開に至るまでの期間は約2ヶ月。コンパル様らしいスピード感に感化され続けたあっという間の2ヶ月間でした。私自身、アシスタントとしてご担当させていただくのはコンパル様が2社目です。まだまだ至らない点も多々あったかと思いますが、いつお伺いしても賑やかな雰囲気であたたかく迎え入れてくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
これからはじまるコンパル様の事業において、本サイトが取引先様・お客様と繋がるきっかけのひとつになりますと大変嬉しくおもいます。
最後に、公開後のご挨拶にお伺いした際のこと。
ウィルスタイルのロゴ入りボールペンを記念にお渡ししたところ、ノベルティー制作のご提案をいただきました。このようにご縁がつながり、実現できる日がくると嬉しいなとひそかに願っております。