モリカワ株式会社 morikawa-kobe.co.jp
Credit
Director : Mariko Nishizawa
Designer / Engineer : Ayaka Okamoto
「新しいモリカワ」のカタチを
神戸市東灘区の東部卸売市場にあるモリカワ株式会社様(以下、「モリカワ様」)。以前より梱包材・容器の専門店としてWebサイトを持たれており、自社ECサイトを立ち上げたいということでお問い合わせフォームからご相談をいただいたことがきっかけです。
すぐに代表取締役専務の北田様とお会いし、ヒアリングを進めていく中で、モリカワ様の現状が見えてきました。
- お父様から北田様へ事業承継される
- 包装資材事業を軸に、飲食店経営(カフェ)、Eコマースの企画・運営など事業の幅がどんどん広がってきている
ちょうどお話をいただいたタイミングが、まさに会社の大きな転換期だったのです。そこで「まずはコーポレートサイトから一新するのはどうでしょうか」とご提案させていただきました。
50年の歴史と、先代からの想いをしっかりと引き継ぎながら、北田様が考える「新しいモリカワ」のカタチを、一緒に作っていくお手伝いをさせていただくことになりました。
人と人
北田様がよくおっしゃっていたことがあります。
極端な話、人として仲良くないと、ビジネスとして成り立つものは少ないのではないでしょうか。
その言葉の通り、北田様をはじめとするスタッフの皆様は人と人との繋がりをとても大切にされており、取引先様、スタッフ同士、そして私たちにも思いやり溢れるご対応をいただきました。
モリカワ様は創業時より包装資材事業を営んでこられましたが、北田様が経営に携わるようになってからはご自身の経験を活かしてEコマース支援事業を始められたり、バリスタの資格をもつスタッフ様とカフェを開業されたりと、事業を多岐に展開されています。
「今後もスタッフがやりたいことがあれば、一緒に事業化していきたい」と語る北田様は、いつも柔軟な思考で物事を捉え、何よりスタッフ様方のことを自分の家族のように大切にされているように感じました。
そこで、今回のWebサイトリニューアルでは、「包装資材屋さんのモリカワ」ではなく、「人と人のつながりを大切にするモリカワ」というコンセプトを掲げることになりました。
サイトの制作に入る前に、ロゴタイプのご提案もさせていただきました。
何度かお打ち合わせを重ね、北田様の考えるビジュアルイメージをヒアリングし、コンセプトである「人と人」の要素も織り交ぜながら制作いたしました。
Webサイト制作へ
Webサイトの制作でも、ロゴ制作時に固めたコンセプトとビジュアルイメージをもとに見せ方やデザインを検討していきました。
写真素材は北田様とスタッフ様にご協力いただき、兵庫県立美術館の周辺で撮影を行いました。極寒の1月、なぜか神戸では滅多に降らない雪が吹き荒れるというハプニングもありましたが、時たま見せる晴れ間を狙って撮影をしたのも今となっては良い思い出です。お二人とも嫌な顔ひとつせず、撮影にご協力いただいたことはとてもありがたいことでした。
また、モリカワ様の想いを伝えるAbout usでは、人が手と手を取り合うようなイメージを撮影させていただきました。弊社のディレクター2人に協力してもらい、コンセプトに合った写真になるよう何度も撮り直した1枚です。
いつものようにディレクターとデザイナーでモリカワ様のもとへお伺いし、構成について打ち合わせをしている際、「お客様の声のようなものを載せられるようなコンテンツがあれば…」と北田様がぽつりと呟かれました。
事業の実績ページに掲載することも可能でしたが、せっかくならお客様との対談ページを作ってみるのはいかがかとご提案させていただくと、「それいいですね!」とすぐに懇意にされているお客様へ連絡を取ってくださいました。お客様も快く了承してくださり、対談ページの制作が決まりました。
対談相手としてご協力くださったのは、兵庫県西宮・神戸にて自家焙煎のスペシャルティーコーヒー専門店を展開されているTAOCA COFFEEのご代表である田岡様。モリカワ様はTAOCA COFFEE様へコーヒーカップやカップホルダー、ストローなど、主にテイクアウト資材を提供されています。
「なんか改めて語ると恥ずかしいなぁ」と顔を見合わせるお二人でしたが、出会ったきっかけから始まり、お取引に至った理由や決め手など、当時のエピソードをざっくばらんにお話いただき、終始笑い声の絶えない和やかな対談になりました。私達も会話を聞きながら、両者の信頼関係の深さとリスペクトし合う姿に本当に素敵な関係性だと感じました。
また、田岡様からモリカワ様のサービスの魅力も対談テーマとしてお話しいただいたことで、リアルなお客様の声をお聞きでき、より会社の信頼につながるようなコンテンツになったのではないかと思います。
まさに人との繋がりを大切にされているモリカワ様だからこそ実現できたページではないでしょうか。
制作期間を終えて
サイト公開後は、公式インスタグラムを開設されたり、ブログの記事も少しずつ更新くださったりと、積極的に活動されている姿を拝見し、嬉しく感じております。
ブログの中では制作させていただいたロゴへのおもいも綴ってくださいました。
『MORIKWAのロゴへのおもい』
https://morikawa-kobe.co.jp/blog/64/名刺も制作させていただきました。
また、北田様から取引先様にWebサイトがリニューアルしたこともお伝えいただいたようで、「包材屋のサイトじゃないみたいだね!ってびっくりした顔を見るのが楽しいんです、狙い通りですね」と笑顔で教えてくださいました。
これからのモリカワ様のご活躍に、私達もわくわくとした気持ちでいっぱいです。
最後になりましたが、制作中にご協力をくださった北田様やスタッフの皆様に心から御礼申し上げます。
本サイトがモリカワ様の更なるご発展に寄与できましたら幸いです。