株式会社丸山アーバン maruyama-urban.co.jp
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Director : Mariko Nishizawa
Designer / Engineer : Mineo Okuda
湘南からのお問い合わせ
「湘南で事業をしておりますが、ご対応可能でしょうか?」ある日、弊社へ届いた1件のお問い合わせ。それは湘南で事業をご展開されている株式会社丸山アーバン様とのご縁のはじまりでした。お問い合わせをいただき、まずは御礼と一度お話を伺いたいとお返事をさせていただいたのですが、果たして本当に一緒に制作をおこなうことになるのだろうかと思っていたのが本音です。というのも、ウィルスタイルではお客様と直接お会いしてその土地や会社の空気感、ご事業を肌で感じて理解を深めたうえで、制作を進めることを大切にしているからです。遠方の方とお仕事をさせていただく機会もありますが、ほとんどが兵庫県を中心とした近畿圏のお客様。わざわざ遠方からお問い合わせくださった嬉しさ半分、遠方であってもウィルスタイルの「会いに行く」という制作の進め方をご理解いただいたうえでご一緒できるのかという気持ちが半分といった心情でした。
しかし、オンラインでお話をお伺いしてみると、弊社の実績をクリップサイトで見つけてくださり「こんなサイトを制作できる会社を」とサイトリニューアルを検討し始めた当初から関心を寄せてくださっていたそう。ただ、湘南のまちづくりを地元の企業でおこなうことを大切にされており、関東圏での制作を検討されていた様ですが、プロジェクトが難航する中で「一層のことあの神戸の会社に問い合わせてみよう」とご連絡くださったそうです。私たちが想像していた以上に、熱いおもいをもってお問い合わせしてくださった丸山アーバン様。弊社で大切にしている、お仕事をさせていただく際は必ず「会いに行き会社や展開されているものを見せていただきたい」という進め方にも共感してくださり、一緒に制作をさせていただくことになりました。
お客様へ会いに湘南へ
丸山アーバン様は、湘南エリアで建設・不動産ソリューション事業をご展開されています。まちづくり・地域活性化の視点を大切に、湘南の街でお客様ひとりひとりの物語をつくっていくこと、それらを通して湘南の街に時代を超えて続いていく不動産価値を創り出すことを目指しておられます。
しかし当時のコーポレートサイトは、事業内容や会社概要など最低限必要な情報は記載されているものの、丸山アーバン様の目指しておられる事業の姿を感じとることは出来ず、せっかくの魅力が伝わるものではありませんでした。またサイトのスピードが遅く投稿しづらかったりと、お客様自身も使いづらさにストレスを感じているという点、採用もより積極的にしていきたいという点も課題でした。
そんな課題を解決すべく、まずはお客様のことを知るために湘南へお伺いしました。神戸から新幹線や電車を乗り継ぎ到着した丸山アーバン様オフィスの最寄り駅、藤沢。駅を出ると目の前のビル広告の看板に大きく描かれているカエルのキャラクターが私たちを出迎えてくれました。そして、道へ出ると何度も横を走っていくカエルが描かれた営業車。私たちを出迎えてくれたそのカエルは、丸山アーバン様が所属するユーミーらいふグループ様のキャラクターでした。会社に着く前から、丸山アーバン様がこの街に浸透し、親しまれていることがすぐに分かりました。その後、事務所やグループ会社、実際に建てられた数々の建物や建設中の現場、湘南らしいビーチや江ノ島を、撮影も兼ねて皆様と一緒に2日間にわたって取材させていただきました。知らなかった土地と今までオンライン上でしかお話したことのなかったお客様のことを良く知ることの出来た貴重な時間でした。
ひとりひとりの湘南物語
丸山アーバン様がお仕事をされている地域のこと、建てられた実績の建物のこと、お取引されているお客様のこと、スタッフ様のこと。実際に自分たちの目でみることで、サイトのイメージも大きく膨らみました。
丸山アーバン様は、湘南の中でもエリアごとの地域性や住む方々の特徴にあわせて様々な形態の住宅をご提供されていることはもちろん、ただそこに住むのではなく湘南という街を楽しみながら暮らすことのできる工夫を多く施されています。サーフィン帰りに使用できるようにとアパートの庭に備え付けられたシャワーや、住宅でありながらお店を開くことができる住宅、週末にマルシェが開催される空間や、学生さんがプロジェクトを企画できるカフェなど、丸山アーバン様がご提供されるサービスは、まさに「お客様ひとりひとりの湘南物語」をつくるきっかけとなっていました。
そこでウェブサイトのキービジュアルでは、湘南の海や暮らしのお写真と「One by one story」というキャッチコピーを採用し、お客様ひとりひとりが丸山アーバン様と共に物語を紡いでいくイメージを表現いたしました。そしてトップページは、そこに住まう人々の物語を垣間見るように窓から暮らしを覗き込んでいるようなデザインに。サイトの動きも細かく調整し、見た目だけでなく心地よい操作性も追求いたしました。また、湘南で働くことの魅力を伝えられればと、当初予定していなかった採用ページでスタッフ様の1日を紹介するコンテンツも追加。「湘南で」「丸山アーバン様で」働くことにより一層良いイメージをもっていただけるのではないかと思います。
お客様からの声
無事にサイトを公開させていただいた際に、お客様が仰ったこと。それは「クオリティも良いけど、納期が早かったことに驚いている」ということでした。私にとって、お客様のことをよく知り理解を深めたうえで制作することはもちろんですが、お客様のために1日でもはやく公開することの大切さをあらためて実感した出来事でもありました。「お客様とのお約束をしっかり守ること」当たり前のことではありますが、これからも大切にしていきたいです。
また、サイトが公開してからしばらく経った頃、お客様から良いニュースをいただきました。なんと、エントリーがあり採用がお一人決まったそうです。その方はエントリーフォームから応募くださったわけではなかった様ですが、採用ページやブログで会社のこと、スタッフ様のことをオープンに掲載したことの効果があったのではないかと仰ってくださいました。
サイトリニューアル後は積極的に書いていただくことを勧めていたブログも、どんな記事を書いたら良いのかと制作中は悩んでおられましたが、リニューアル後はご担当の貞松様・榎本様をはじめ、社長の西山様も「こんな記事はどうだろう」と積極的になられたそうです。「ウェブサイトを変えたことでマインドが前向きに変わり、会社としてやりたいことがどんどん出てきた」そう言ってくださったことを何より嬉しく思います。
大変お忙しいにも関わらず、お打ち合わせにも毎度ご参加くださった西山社長。お問い合わせいただいた時から制作中も、いつも何かとお力添えくださった貞松様と榎本様。そして、1日に密着させていただいた岩尾様や、撮影にご協力くださったスタッフの皆様。この度は誠にありがとうございました。丸山アーバン様の魅力が詰まった本サイトが、少しでも多くの方々に届きますことを祈っております。