株式会社住宅ファミリー社 www.jyuutaku-family.co.jp
Credit
Assistant Director : Saya Yoshikawa
Designer : Yuki Ozawa / Takuma Yanagawa
Engineer : Taku Matsumura
Photo : Kanji Yoshima
はじめに
こんにちは、ディレクターの吉川です。
今回は、大阪市東淀川区を拠点に、物件の売買・賃貸・管理、土地や建物の有効活用まで幅広く手がけておられる株式会社住宅ファミリー社(以下、住宅ファミリー社)様のWebサイト制作についてご紹介させていただきます。
これまで住宅ファミリー社様では、物件を紹介するためのサイトは運用されていましたが、「住宅ファミリー社」という会社そのものについて詳しく知っていただく場所がまだありませんでした。会社を知ってもらいたい背景には、これから事業を広げていくにあたって同じ志を持つ仲間を増やしていきたいという「採用」への想い。そして、暮らしの困りごとを抱えるお客様や企業様に向けて、自分たちがどのような姿勢で不動産に向き合っているのかを正しく知っていただきたいというお考えがありました。
こうしたお話をお伺いし、今回のプロジェクトでは、住宅ファミリー社様の会社としての想いが求職者の方やお客様へしっかり届くようなサイトを目指しました。

街に溢れる、信頼の厚み
住宅ファミリー社様との制作が始まり、ご挨拶に伺うべく、ディレクターの池添と東淀川区の街を歩いているときのことです。
遠くの高いビルの看板がふと目に留まり、「もしかして」と近づいてみると、そこには住宅ファミリー社様の大きな看板が掲げられていました。その後も意識して歩いてみると、マンションの屋上やロードサイドなど、街のあちこちでそのお名前が目に飛び込んできます。「ここにもある」「あそこにも」と、ふとした瞬間に視界に入る看板の数々。これほどまでに地域に深く根を張り、街の景色の一部になるまでには、一体どれほどの積み重ねがあったのだろう。そんな疑問への答えは、代表の大前様とお話しする中で見つかりました。

何百メートルも離れたところから見つけた看板
大前様が何より大切にされていたのは、意外にも不動産そのものの話ではなく、「一緒に働く仲間」のことだったのです。
まずは社内のコミュニケーションを育み、仲間を大切にすること。そのチームワークがあって初めて、お客様へ最高のサービスが届けられるのだと、大前様はまっすぐな言葉で伝えてくださいました。
また、スタッフの方が「新しく何かを始めたい」と願うなら、たとえそれが不動産以外の分野であっても会社として全力で力を貸したい。その挑戦が会社の新しい価値になり、回り回って地域の方々へのサービスとして還元されていくからだと、大前様は続けてお話ししてくださいました。
働く人も、お客様も、関わるすべての方の人生がより良くなるための「箱」のような会社でありたいという大前様の想いを伺い、街で見かけたあの看板の多さは、単なる広告ではなく、地域で積み上げられてきた信頼の厚みそのものだったのだと気づきました。
会社がスタッフ様を大切に想い、そのスタッフ様が地域の方を大切にする。そして地域の方が、また住宅ファミリー社様を信頼してくださる。そんなサイクルが住宅ファミリー社様の周りに流れていることを知り、私たちがつくるサイトも、この良い連鎖を繋ぐ存在になれたらと、お打ち合わせを終えた帰り道に想いが溢れてきたことを今でも鮮明に覚えています。
「循環」をデザインする
住宅ファミリー社様の皆様からたくさんのお話を伺うなかで、私たちが感じたこと。それは単なる不動産会社ではなく、「不動産を通して人の暮らしを支え続け、幸せを循環させていく会社」ということでした。
一度きりの取引で終わるのではなく、買う、貸す、直す、そして受け継ぐ。そのサイクルの中で生まれた幸せが、また次の誰かへと繋がっていく。今回のサイト制作では、この「循環」をテーマに、デザインを組み立てていきました。
また、今回のサイトのキャッチコピーとして掲げたのが、「Value in motion 不動産の価値を循環させる。」というコンセプトです。 大阪の街に深く根を張り、多くの看板が街の景色に溶け込んでいる住宅ファミリー社様の存在感。そして、今いらっしゃるスタッフ様やこれから入社する方々一人ひとりが、この「箱」の中で新しい価値を見つけ、街の未来を動かしていけるようにという願いや、ここで生まれた信頼が、良い連鎖となって広がっていく存在であってほしいという想いを、この言葉に込めました。
「ファミリー」
住宅ファミリー社様はその名の通り、スタッフの皆様がまるで一つの「ファミリー」のような温かさを持った会社様です。今回のサイト制作にあたっても、お忙しい中、なんと全員が撮影に参加してくださいました。
また今回、撮影をお願いしたのは弊社パートナーのフォトグラファー・吉間様です。
撮影が進むなかでは、吉間様が撮るお写真一枚一枚に対して、「プロはやっぱすごいね!」と皆様が一緒になって盛り上がってくださる場面もありました。また初めての撮影に少し緊張されているスタッフ様がいらっしゃれば、そっと自然な笑顔を引き出すような声掛けを仲間同士でされるなど、撮影の一日を通して、大前様が大切にされている「仲間を想う気持ち」を肌で実感した時間でした。
そんな皆様の絆の深さや、互いに支え合うあたたかい雰囲気が、吉間様の写真を通してサイト全体に温度を宿してくれたように思います。

また制作期間がちょうど年末に差し掛かっていたこともあり、住宅ファミリー社様の忘年会にご招待いただきました。「忘年会」と聞き、恥ずかしながら地元の居酒屋などで賑やかに行う集まりを想像していたのですが、会場に到着して驚きました。そこには、過去に住宅ファミリー社様と関わりを持たれた方々が何百人も集まっておられたのです。たまたま同じ席になった方にご関係を伺うと、代表の大前様と取締役の村上様の同級生、そしてその息子さんでした。昔からのご友人ならではの旅行のエピソードなどを楽しそうに話してくださる姿を拝見し、「住宅ファミリー社様という会社は、どれほど深く、長く愛されているのだろう」と改めて圧倒される思いでした。これほど多くの方々に見守られ、愛されている住宅ファミリー社様のサイトを制作させていただいているんだと思うと、改めて身が引き締まる想いでした。

代表大前様のご挨拶中、目があった気がしました。
おわりに
最後にもうひとつ、住宅ファミリー社様の「新しい価値づくり」を象徴するようなエピソードをご紹介します。
実は最近、代表の大前様が力を入れていることのひとつに「醤油づくり」があるそうです。島根に伝わる醤油づくりに情熱を注ぎ、その地で新しい価値を生み出すお手伝いをされているとお聞きしました。
偶然にも、弊社ディレクターの池添は調味料の中で唯一「醤油」に強いこだわりがあり、地元のもの以外は使えないというほど。そんな池添の話を聞いた大前様が、後日なんと、その地で作られた醤油やポン酢など、たくさんの調味料を届けてくださいました。私も「卵かけご飯用」の醤油をいただいたのですが、もうこれ以外の醤油は使えないと思うほど、素材へのこだわりを感じる深い味わいでした。
不動産という枠を飛び越えて、良いと感じるものへ情熱を注ぎ、それを楽しそうに共有してくださる。そんな住宅ファミリー社様の皆様の姿を、この制作期間中に何度も拝見し、私たちもすごく良い刺激をいただきました。
今回のサイト制作は、大前様をはじめスタッフの皆様全員が、お忙しい中であらゆる場面においてお力添えをくださったからこそ、形にすることができました。打ち合わせや撮影の際も、私たちをまるで「ファミリー」の一員のように温かく迎え入れてくださり、その心地よさに甘えてしまうこともあったほどです。改めてこの場をお借りし、御礼申し上げます。
このサイトが、「良い連鎖」をさらに広げていくためのひとつになることを、心から願っております。