読みものJournal
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こんにちは。ウィルスタイルの藤田です。
この夏はエルニーニョ現象が発生すると聞いたので、ついに冷夏だ!と喜んでいたのですが、きちんと調べてみると、今年は、「スーパー」エルニーニョという現象が発生して、どうやら逆に猛暑が見込まれ、台風の規模も大きくなるそうです。なんでやねん。
さて、今回は2025年6月にウィルスタイルに入社した私藤田が、1年経って感じたところについてお話したいと思います。
目次
この1年で取り組んだこと
皆さん同じことを仰るのかもしれませんが、この1年はとてつもないスピードで過ぎ去っていきました。まずは私が入社後1年間で取り組んだお仕事について、ご参考程度にざっくりおさらいしてみます。
Web 事業
- 下層ページデザイン
- ディレクション(メイン・アシスタント)
- 更新サポート業務
※ディレクション周りのお仕事内容については、以前の吉川さんの記事が詳しいので、そちらもぜひご覧ください。
DX支援事業(willstyle.U)
- ビジョンの制定・事業紹介資料のリニューアル
- 要件定義・画面設計
- アシスタントディレクション
組織・事業
- 会社紹介資料のリニューアル
- 制作フローの効率化
- サイトマップ・見積書などディレクションにかかる書式の見直し
- AI利用ガイドラインの作成・活用方法の浸透
- AI含む各制作ツールの最適化
広報関連
- 制作会社さんとの交流会の企画・運営
- メールマガジンの見直し
ご覧の通り、1年目からかなり幅広い領域のお仕事を任せてもらいました。その分1年を振り返って感じたことは多く、ここでは書ききれません。なので今回の記事では、以下2つの大きなテーマに絞ってお話します。
- 大きなインフラ企業と小さな制作会社
- デザイナーからディレクターへ
大きなインフラ企業と小さな制作会社
前回の入社エントリーでも書きましたが、私は中途採用という形でウィルスタイルへ入社しており、前職では大きなエネルギー会社に勤務しておりました。いわゆるお堅いインフラ系の大企業でしたので、言ってみれば小さな制作会社の対極にあるわけですね。ある意味で端から端への移動を経験したことで感じたこと、学んだことについて少しお話できればと思います。
商いの違い
そりゃそうだろ、という話ではあるのですが、前職の大企業と小さな制作会社では、商いそのものが全く異なります。中でもお客さまとの直接の関わりがあるかないか、これが大きいです。
前職では、主に発電所などの投資案件に対する社内の意思決定を推進していました。仕事内容も市場のリサーチや社内の合意形成が主でしたから、関わるのは社内の人たちとパートナーばかりで、ここに「お客さま」はいなかったわけです。お客さまに対して何かを渡して対価を得るような、いわゆる普通の商いとは異なる事業に携わっていたため、キャリアの始め方として少し特殊だったのかもしれません。
その一方、小さな制作会社であるウィルスタイルでのデザイン制作のお仕事は真逆のように感じます。手元のお仕事は常にお客さま起点。悩みを抱えるお客さまに対して、頭で考え抜いて、形にしてご提案する。それを評価してもらって、感謝・信頼・そして対価をいただく。そういった意味で、小さな制作会社でのお仕事は、「ザ・商い」とも言えるかもしれません。
1年働いてみて、シンプルな商いだからこそ、あらゆるビジネスで共通して大切なことが詰まっているなと。川上から川下まで一貫して関わることが出来るので、そういった大切なことを余すこと無く吸収できる点は、比較的小さな商いに携わるメリットだなと感じます。
規模の違い
先程の話と重複しますが、組織・事業の規模も大きく異なります。これは良い悪いの話ではなく、私個人にとっては、ウィルスタイルでのお仕事のほうが自分の特性にフィットしていたのかなと思っています。
私は、物事のハンドルをある程度自分で持ちたいタイプです(MBTI診断で言うENTJに当てはまるそうです)。今の仕事は、4-6ヶ月というスパンで、お客さまの課題抽出から制作物の納品までを数人で行いますから、自分自身の影響範囲もそれだけ大きくなります。そういう意味で、商いの仕組み・規模共にミニマルなこの仕事が性分に合っているのかなと。
また、ウィルスタイルは中小企業のお客さまが多いこともあり、経営者の方を含め事業をどう動かすかを考えている方々とひざ詰めで話すことができます。そういった意味でも、前職ではなかなか得られなかった(得るには時間がかかった)ことをたくさん学ぶことができているように感じます。

気づいたこと・変わったこと
客観性がより身についた
これまではなかなか持てていなかった客観性が、ある程度身についてきました。
お客さま、パートナーさん、メンバーなど多様な人たちとの関わりの中で、社会の中で私自身がどのように見えるのか、以前より認識できるようになってきました。
というのも、高校卒業から大学、前職と、比較的境遇や思考方法の近い人たちと関わることが多かったため、自分の強み・弱みに気づきにくかったように感じます。ウィルスタイルに入社してから、お仕事で様々なバックグラウンドの方と関わるようになって、自己像が徐々にグッと相対化されるようになりました。
具体的に言うと、今の私に足りないものの1つに「人としての愛らしさ・可愛がってもらう力」があります。アイデアや意見を論理的に整理してきちんと伝えることは得意で、これまではそれである程度は問題ないと思っていましたし、実際に支障はありませんでした。ただ、ウィルスタイルにて色濃く感じているのは、何かを伝える相手は「主観を持った人間」であるということ。要するに、ただ「正しい」だけでは誰も話を聞いてくれないんですね。「こいつの言うことなら多少は間違っているかもしれないが聞いてやろう」と思ってもらえる。そんな関係性をもっと作っていくこと、そこが私の目標の1つです。小さなことですが、この1年でそんなことにも気づくことができました。
仕事に対する考え方が変わった
取り組む仕事の内容・環境が変わったことで、私の生活の中にある「仕事」という概念そのものに対する考え方が少し変化しました。
原稿を書きながら、入社して2ヶ月の頃のツイートを思い出したんですが、このツイートに、意識の変化が生々しく現れているように思います。
前職では、「周囲の仕事に遅れないように」という気持ちを持ちながら、月曜日から金曜日をなんとか乗り切るつもりで仕事をしていた節がありました。
今思えば、前職では、ひとつひとつの仕事に対するオーナーシップの感覚を持てていなかったのかもしれません。もちろん、組織・プロジェクトの規模が大きいため、そもそも全体に対する1人あたりの責任範囲は小さく、また一人前として任せてもらうには時間がかかりますし、仕方ない部分ではあります。
一方、この仕事を始めてからは、比較的規模の小さいプロジェクトに首尾一貫して関わるので、自分でハンドルを握りたい性の私にとってはこちらの方がやりがいをもって取り組めているのかなと。
長くなりましたが、要するに自分の特性にフィットしているし、学びも多いということです。
デザイナーからディレクターへ
これまでこのブログでお伝えはしていませんでしたが、私は2026年2月にデザイナーからディレクターへ転向しました。
入社直後は、”Designer”と書かれた名刺を持っていました。しばらくは、既存サイトの更新業務をお手伝いしたり、先輩デザイナーさんがTOPページを仕上げたサイトの下層デザインを幾つか担当させていただきました。入社して3ヶ月した頃から、並行してディレクターとしてのお仕事も増えていきました。
そんな中、2026年2月に代表から「ディレクターの方が向いていると思うので、そちらに専念してみては」とポジション変更の声がかかりました。
あくまで「デザイナー」として、ディレクションにも関わっていくものだと思っていた矢先の提案だったので、デザインがしたくて、リスクを取ってこの業界に来た以上、簡単には決心できず、受け入れるのに正直時間がかかりました。
役員との話を重ね、結果としては、Webディレクターへ転向し、同時にDX支援事業にもUI/UXディレクターとして携わることが決まりました。
今回のポジション転向を受け入れる時に2つのポイントを整理したのですが、同じ境遇にある若手の皆さんのキャリア形成の一助になればという思いで、ここでシェアしたいと思います。

2つの考え方
「やりたいこと」と「できること」
「自分のやりたいこと=やっていて楽しいこと」と「自分が得意なこと=人から評価されやすいこと」のどちらを大事にするべきかという話は、キャリアの話をすれば必ずといっていいほど取り上げられる話題ですよね。もちろん、両取り状態、すなわち「時間を忘れるほど楽しいし、人よりも評価される」状態にあるのが最も美しいです。ただ、個人の実情を考えると、2つが完全に一致している場合はあまり多くないのではないでしょうか。
今回の私の場合はこのような整理でした。
やりたいこと・時間を忘れて取り組めること
得意なこと・人から評価されやすいこと
・物事をリードして進めること
やりたいことと得意なことが全く背反する関係ではないものの、少なくとも今のウィルスタイルの環境では、各々に当てはまる仕事はそれぞれ方向性の少し異なるものでした。今後のキャリアの積み重ねを考えると、この数年どちらを重視して取り組むかをある程度考える必要があったわけです。
結論、私は得意なことを伸ばすのに時間を使うことにしました。
やりたいことと得意なことはどちらも嬉しいことです。でも、その「嬉しい」が得られるタイミングと持続時間が異なります。やりたいことは、手を動かしているその時に、「嬉しい」が訪れ、手を動かせば確実かつ即座にやってきます。ただ、手を動かしているとき以外はあまり「嬉しい」を感じることができません。一方で「得意なこと」は、やった結果が周囲に評価されて初めて「嬉しい」がやってきます。ですから、手を動かしても評価されなければ、「嬉しい」はやってきません。その分「嬉しい」が持続的で、一度「嬉しい」がやって来れば、手を動かしていないときにも感じることができます。
この2つの特性を考えたときに、後者のほうが、長期的な視点で見た時に、「嬉しい」の総量が多くなるのかなと考えました。また、やりたいことは手を動かすのが楽しいのであれば、無理してお仕事として取り組まなくても、プライベートでも満たすことができますよね。
二元論で考えること自体間違っているのかもしれませんが、当時はそのように整理をつけ、個人的にはある程度腑に落ちたと思っています。
「デザイン」の解像度
また、実際に制作会社でお仕事をするなかで、「クリエイティブ」や「デザイン」という概念に対する感覚が少し広がったことも職種の変化を受け入れる1つのトリガーになりました。
入社前、わたしは「デザインする」という行為に対して「自分でツールを触って制作物を作ってなんぼ」だと思っていました。ただ、実際の制作の現場に携わる中で、「デザイン」を納品するまでに、多様なクリエイティブが存在していることに気づきました。例えばWebサイトをデザインする、と一口に言っても、具体的なアクションは様々。デザインはアートと違って明確な目的を持つものですから、お客さまとそもそもの目的をすり合わせたり、何を・どう見せるのか、ビジュアルデザインに手を付ける前に考えていく必要があります。またそれをきちんと動くカタチに実装し、お客さまが納得できるようにお届けしなければなりません。
そういう意味では、手を動かしてビジュアルデザインをつくる人だけがデザイナーではないなと。ディレクターという肩書だったとしても、少し上流ではあるものの、立派な「デザイン」をしているじゃないか。そんな考えを持つようになりました。
もちろん、「デザイン」という曖昧な言葉の定義は多様ですから、あくまで私の認識です。営業も事務も全部クリエイティブだ!デザインだ!なんて拡張しすぎるのはどうかと思いますが、、(笑)
すこし長くなりましたが、そういった形で頭の中で折り合いをつけ、ポジションを変更するに至りました。
もちろん理性で考えて、ある程度の整理はついたものの、正直な話をすると、自分で手を動かしてデザインすることへの思いが消えたわけではありません。ディレクターとしてデザイナーさんとお仕事をするとき、普段の生活でいいデザインを見つけたとき、「いいな、作りたいな」という気持ちが溢れてくることも事実です。
また、冷静になれば、周りからきちんと認められるくらいデザインが上手であれば、それが評価されているはずですね。すなわち「現時点でデザイナーを任せるだけの実力がない」というシビアな判断をされたというだけかもしれません。社内でディレクターのマンパワーが足りていなかった外部的な要請があったことも無視できないとは思います。
いずれにせよ、しばらくはディレクターとして、広い意味での「デザイン」を頑張っていきたいと思っています。もちろん、クリエイティブの方針を決める大事な役割ですから、デザインへの感度を高められるように、日々のインプットを続けたいと思っています。

最後に
今回は入社してから1年経った今の考えを、テーマを絞って思いつくままに書いてみました。同じようにキャリアで悩む皆さんの一助になれば幸いです。この記事を見てウィルスタイルに興味を持ってくださったら、以下の採用情報も合わせてご覧ください。
大変長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
今年も皆さんが素敵な夏を過ごされることを、神戸からお祈りしております。

