制作実績Projects
はじめに
こんにちは、デザイナーの竹内です。
今回ご紹介するのは、化学プラントや半導体製造設備など、産業の基盤を支えるサンフロロシステム株式会社様(以下、サンフロロシステム様)のWebサイトリニューアルプロジェクトです。
今回のご縁は、取引先銀行様からのご紹介をきっかけにスタートしました。
長年にわたり大手企業から厚い信頼を得てこられた一方で、「自分たちがどのような会社で、どんな技術を持っているのかが、サイト上では十分に伝えきれていない」という課題を感じておられました。
サンフロロシステム様は、1992年の創業以来、設備の内部に着目し、ライニング技術を通して産業を支えてきた企業様です。普段目にすることのないタンクやコンテナなど設備の内部を守るために、酸やアルカリに強いフッ素樹脂シートをライニングすることで設備の劣化を防ぎ、長く安心して使える環境を支え続けています。
見えない部分に向き合い続ける姿勢
初めて事業についてお話を伺ったとき、「こんな仕事があるんだ」と驚いたことを今でもよく覚えています。普段、高速道路で何気なく目にしているタンクローリー車。その内側にシートを張ることで品質を守っていると知り、一気にその存在がぐっと身近に感じられました。同時に、これまで見ることのなかった内部の世界に触れられるような気がして、ワクワクしました。
タンクや設備は、薬品などの影響によって少しずつ劣化していきます。サンフロロシステム様は、フッ素樹脂ライニングによって設備の内側を保護し、本来の性能を長く維持できる環境をつくり続けています。
その状態が保たれているからこそ、設備は安定して稼働し、そこで生み出される製品の品質や安全性も支えられているのだと知りました。
さらに、耐食性・耐熱性に優れたフッ素樹脂ライニングをはじめ、用途や環境に応じた設計から施工、メンテナンスまでを一貫して担うことで、安定した品質を実現し続けておられます。細部まで一切妥協せず向き合うその姿勢が、揺るぎない信頼につながっているのだと感じました。

関わるほどに感じる、誠実なものづくり
制作を進める中で特に心に残ったのは、どの場面においても「品質に対する誠実さ」が徹底されていたことでした。表に現れる部分だけでなく、その裏側にあるプロセスや判断一つひとつにも丁寧に向き合われる姿勢から、ものづくりへの真摯な想いが伝わってきました。
度重なる工場見学やタンク内部の撮影など、最大限のご協力をいただいたおかげで、工程の背景にある想いまで深く理解することができました。制限がある中、常に真摯にご対応いただいたことに心より感謝いたします。




そうした関わりの中で感じたのは、細部に至るまで手を抜かず、誠実に向き合い続ける姿勢そのものが、サンフロロシステム様らしさなのだということでした。
見えない品質を、見えるかたちへ
今回のサイト制作で大切にしたのは、「技術の価値を、どう伝えるか」という点でした。
サンフロロシステム様の技術は、製品の裏側にありながらも、社会に流通するものの品質に直結する重要な役割を担っています。普段は目にすることのない領域だからこそ、「なぜそれが必要なのか」「どのような価値につながっているのか」が自然と伝わるよう、構成を組み立てていきました。
また、初めてサイトを訪れる方と、すでに理解されているお客様のどちらにとっても分かりやすい導線設計を意識しています。「私たちについて」や、「フッ素樹脂シートライニングとは」といったページを設けることで、専門的な内容も丁寧にひも解きながら、安心して読み進めていただける構成にしました。
今回の制作では、axis.様にお写真と動画のご協力をいただきました。サンフロロシステム様の事業を表現する、静けさや緊張感のある空気が映像にも表れており、キービジュアルで流れる動画もぜひご覧いただきたいポイントのひとつです。
デザイン面では、過度な装飾はあえて控え、信頼感と安定感を大切にしながら、技術の確かさが静かに伝わるトーンに仕上げています。
専門性が高く、一般にはなじみの少ない領域だからこそ、その誠実さや確かさが、届くようにそんな想いを込めて制作しました。
おわりに
今回の制作を通して、サンフロロシステム様のものづくりに対する誠実な姿勢や、品質への向き合い方に触れ、多くの学びをいただきました。お打ち合わせや現場でのやりとりの中でも、その一つひとつに丁寧さがあり、ご一緒する時間そのものがとても心地よく、毎回お伺いするのが楽しみでした。
制作の過程で現場に足を運ぶたび、多くの発見がありました。想像以上にタフな仕事内容と、それとは対照的な社員の皆様の晴れやかな表情。そして会議室に飾られた子どもたちからの色紙。現場に触れるにつれ、当初の驚きは、力強く働く皆様への敬意へと変わっていきました。また、この仕事が確かな人の温もりに支えられていることを実感しました。
制作を進める中で、サンフロロシステム様との距離が少しずつ近づいていくような感覚があったことも、個人的にとても印象に残っています。
産業の土台を支えるという、大切で価値のあるお仕事。
その想いが、今回のサイトを通して少しでも伝わっていれば嬉しく思います。
この度は、貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。





