特定非営利活動法人ヘルパーGOGO helpergogo.or.jp

Category | Works

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Director : Yuki Ikezoe
Designer : Yuki Ozawa
Engineer : Taku Matsumura / Rumina Nakagawa
photo : Ayaka Okamoto / Yuki Ozawa

こんにちは。今回、特定非営利活動法人ヘルパーGOGO様(以下、ヘルパーGOGO様)のデザインを担当させていただいたウィルスタイルの尾沢です。

ヘルパーGOGO様は私が入社して3ヶ月ほど経った頃に、ディレクターさんのアシスタントとして初めてお打ち合わせに同行させていただいたお客様です。はじめにお問い合わせをいただいたのは、2023年の秋頃でした。慣れないお打ち合わせに緊張する中、とてもあたたかく迎え入れてくださったことを今でも覚えています。その後サイト制作に加えて、ロゴデザインや撮影もご依頼いただき、スタッフの皆様と一緒に試行錯誤しながら進めてきた制作期間。初めてのことをたくさん経験させていただいたので、学びも含めて振り返りながらご紹介させていただきます。

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誰ひとりおいていかない、あたたかな空間

実績ブログではありますが、はじめましてのお打ち合わせで理事長のお話を伺った際に大変感動してしまい、ヘルパーGOGO様の素晴らしさをどうしてもお伝えしたいので、まず最初にご紹介させていただきます。

わたしはお話を伺う中で「ヘルパーGOGO様は子どもたちを想うお母さんの愛情から生まれたやさしい場所」なのだと感じました。なぜなら、ヘルパーGOGOという団体は理事長の実体験からはじまり、同じ想いを持つお母さんから多くの共感が集まったことですこしずつ大きくなった団体だからです。障がいのあるお子様がいらっしゃる理事長は、20年ほど前の当時の福祉サービスではどこにも安心して預けられなかったそうです。老人介護サービスは増えてきているものの、障がいのある子どもたちへのサービスはまだ浸透しておらず、不快な状態のままほったらかしにされる子どもたちを目の当たりにした理事長は「それなら自分が重度障がい児専門の事業所をつくって、子どもたちやお母さんにもっといいサービスを受けてもらえるようにしよう」という熱い想いでヘルパーGOGOを設立されました。

長くは生きられないと言われている子どもたちが、人生の一分一秒でも多くの時間を笑顔で過ごせるように。そして、先の見えない不安を抱えて過ごしているご家族に、少しでも明るい明日を見てもらえるように。その一心でこれまで駆け抜けて来られた理事長、そのまわりにはヘルパーGOGOに通う子どもたちのお母さんも数名スタッフとして在籍されています。「ここに通う子どもたちは、みんなが家族のように大切な存在です」とお話くださった理事長のやさしい表情もとても印象的でした。業界では唯一のマンツーマン体制だからいつでも安心。みんなが家族のようにあたたかい、ヘルパーGOGO様はそんな素敵な法人です。

サイトリニューアルへ

前置きが長くなってしまいましたが、ここからはサイト制作について。

わたしは経営者の方のお話はもちろん、働くスタッフ様のお仕事に対する考えやこれまでの経験などをお聞きすることが好きなので、スタッフインタビューに同席できる機会はいつもわくわくします。ヘルパーGOGO様も当初は採用コンテンツにいれる予定でしたが、ご予算の関係でやむを得ずブログへの投稿記事とすることに。ですが、せっかくなので少しでもお力になれるよう、弊社でインタビューを行い、記事のたたき台のご用意と別の撮影と合わせてお写真も撮らせていただきました。今後は利用者様のご家族の声も投稿くださるようなので、更新いただけることをたのしみにしております。

デザイン面では、「ヘルパーGOGO」というポップな響きと子どもたちに向けたサービスであることから、最初は幼稚園のようなサイトをイメージしていました。その後お打ち合わせを重ねる中で、実際にサイトを見るのはご家族や求職者の方ということもあり、お客様ご希望のシンプルさをベースにしながらも、所々にキャッチーな動きを入れています。ヘルパーGOGO様の始まりであるお母さんのやさしさもイメージして、サイト全体は柔らかい円を描くようなデザインにさせていただきました。

いよいよデザインプレゼンの当日を迎え、ディレクター池添の気持ちのこもったプレゼンが終わると、「これまで大変なこともたくさんありましたが、これで自信を持って世に打ち出していけます」と理事長が涙ながらにお話くださいました。お客様へのデザインプレゼン中は反応が気になるもののお顔を拝見するのが怖いくらいいつも緊張するのですが、あたたかいお言葉に自然と笑みが溢れた瞬間でした。

     


プロジェクトがはじまった当初はアシスタントディレクターとして参加していたのですが、クレジットにあるとおり途中からデザインも担当させていただくことになりました。ご担当の武政様、理事長にはデザイナーで入社して今はアシスタントとしてお打ち合わせに参加していること、最近はじめてサイトデザインを担当することになった話など、近況報告はたまにしていたのでやさしく見守ってくださっていたのですが、原稿が固まってきた頃、まだなんの実績もないわたしに「尾沢さんにデザインをおねがいしたいな」と言っていただけたこと、大切なリニューアルサイトをお任せいただけたこと、とてもとても嬉しかったです。

撮影でもらしさを大切に

デザインの確定後、撮影は須磨らしさのある海岸や再整備された水族館周辺で行うことに。わたしもディレクターの池添も大学生の頃に須磨で過ごしていたことがあり、馴染みのある土地ですこし懐かしい気持ちになりながら、お打ち合わせの帰り道ではロケハンティングを行っていました。デザイナーの先輩に協力してもらいながら、今回は初めてお客様の撮影も経験させていただきました。至らない点も多々あったかとおもいますが、子どもたちの撮影ではスタッフの皆様が子どもたちがリラックスできる環境を作ってくださったおかげで、カメラに自然な笑顔を向けてくれて癒やしのひとときとなりました。皆様のお気遣いにあらためて感謝の気持ちでいっぱいです。自分の中で準備はしていたつもりでしたが、事前準備はやりすぎなくらいやっておいた方が良いこと、構図や撮影スケジュールなどの大切さもあらためて実感した1日となりました。

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さいごに

誰にでも家族のように愛情をもって接してくださるヘルパーGOGO様の魅力をより多くの方にお届けしたいという想いでいまブログを書いています。

綺麗な施設にはいつもスタッフ様や子どもたちの明るい声が響いていて、お打ち合わせのたびに元気をいただける、ヘルパーGOGO様はわたしにとってパワースポットのような場所になりました。「わたしもお客様にとってそのような存在になれるように、もっと学び続けていきたい」そう思わせてくださった理事長、ご担当の武政様、そしてまだまだ未熟なわたしにデザインを任せてくださったヘルパーGOGOの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

先ほどからずっと理事長のファンのようですが「利益はなくても自分が母親だからこそ、経営よりもお母さん目線でやっている。だから楽しい」というお言葉がずっと印象に残っています。

大げさではなく、ヘルパーGOGO様に出会うことで人生が良い方向にガラッと変わる方がいらっしゃるとおもいます。だからこそ、一人でも多くの必要とされている方々に、本サイトがヘルパーGOGO様を知っていただくきっかけになりますことを心より願っております。

   

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