家島建設株式会社 ieshima.co.jp
Credit
Designer : Ayaka Okamoto , Yuki Ozawa
Engineer : Chiho Rokukawa
Photo : Knot photography
はじめに
兵庫県姫路市に本社を置く総合建設企業である家島建設株式会社様(以下、家島建設様)。この記事ではデザインを担当させていただいた私岡本が、家島建設の皆様と過ごした数ヶ月間を、キックオフから公開後まで、楽しかったことや大変だったこと、些細だけど思い出に残っている一コマなども振り返りつつ、制作エピソードとしてご紹介させていただきます。

お互いを知るところから
家島建設様の強みは、幾つもの自社作業船を保有し、海や陸で一気通貫型の港湾工事ができること。日本のみならず海外でのプロジェクトにも挑戦されており、国際的に通用する土木インフラ企業を目指しておられます。
数年前に自社で制作されたコーポレートサイトのリニューアルを進めている中、ご担当となった総務部の邊見様が、弊社の顧客様でダクト・保温工事をされている 株式会社HA-RU様 のコーポレートサイトを見つけてくださり、イメージに近いとお問い合わせいただいたのが始まりでした。
「こんなサイトにしたいんです」とご相談をいただき、それであればぜひと株式会社HA-RU様と全く同じ制作メンバーを組み、ご対応させていただくことにしました。
お顔合わせの打ち合わせが終わった後、少し話しませんかと邊見様にお誘いいただき、家島建設様の近くのカフェでディレクターの西澤も一緒にお茶をすることに。
はじめこそ仕事の話をしていましたが、いつのまにか学生時代の部活動や趣味の話、最近気になるガチャガチャの話まで広がり、お互いを知るとても貴重なお時間になりました。

後日邊見様お目当てのガチャガチャをゲットしたのでプレゼントしたところ、物々交換でくださった「整体に行ったエビ」。
正式に制作を決定いただいた後は、副社長、総務部長も交えて、キックオフのお食事会へ。私と西澤はウィルスタイルで一、二を争うほどの下戸なのですが、美味しいお食事と盛り上げ上手な皆様のおかげでとても楽しい夜になりました。同時に私たちへの期待も感じ、「良いものを作って、びっくりさせたいね」と二人で話しながら帰路につきました。

ご飯と会話に夢中だったのか、最初の一品目以降写真が残っていませんでした。
大きな大きな船にのって
今回サイトに使用する写真素材は、弊社のパートナーであるフォトグラファーの Knot photography 東様にご協力いただきました。せっかく良いお写真をたくさん撮っていただいたので、ここからは撮影の様子をお写真と一緒にご紹介します。

被り慣れないヘルメット。ドキドキ半分、ワクワク半分で出発。

巨大な浚渫(しゅんせつ)船へ到着。
船の種類や名前を勉強してきていたので、実物に大興奮。

カメラ用の三脚を持ってくれる優しいベテランスタッフさん。

某漫画でしか見たことのなかった「船長」の役職の方。
撮りたいイメージや雰囲気は、あらかじめ東様に伝えて共有しています。
家島建設様はコントラストをくっきりはっきりと、海と空の青が美しく映えるバランスを探ってもらいました。

私もデザインの資料集めにこっそり撮影。
キービジュアル用に動画も。

インタビューにある「休日の過ごし方」シーン撮影のため、私服一式とマイ釣り竿を持参してもらいました。
夕日の加減がちょうど良く、水面がキラキラしていました。

仕事終わりの一杯!
デザインに落とし込む
その後も何度か撮影やインタビューなどの取材を重ね、得たヒントをもとにデザイン制作に取り掛かりました。どのお客様でも、デザインをする時は「産みの苦しみ」を味わう瞬間があります。
どうやったら喜んでくれるだろう?と、たくさん家島建設様のことを考えて、デザインを作っては壊して、また作り直して。数日前からお風呂の中で何度も言葉で伝える練習をして、いざトップページのプレゼンへ。一通り感想をいただいた後に、「まさかこんなに熱く語られると思わなかった」と副社長が笑ってくださったことで、なんだか報われたような気持ちになりました。
おわりに
無事に公開を迎え1ヶ月が経った今、早速サイト経由での採用エントリーがあったと嬉しいご報告をいただきました。
制作時から何事にも全身全霊で取り組んでくださる邊見様からのメールには、「良い武器を作っていただきましたので、しっかり活用していきます」という力強いお言葉が添えられており、一緒に制作したサイトを大事に使ってくださることに、デザイナーとしてとても嬉しく感じました。公開後もブログや施工実績をどんどん更新してくださっています。
そんな邊見様をはじめ、副社長、総務部長の3名には今回特にたくさんのご協力をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
海と陸へ、次代を切り開いていく家島建設様。これからの更なるご発展に、本サイトが寄与することができましたら幸いです。
