株式会社河原工房 kawaharakobo.co.jp
Credit
Director : Mariko Nishizawa
Engineer : Taku Matsumura
Director / Designer / Engineer : Takuto Matsunami
Photographer : Knotphotography
叶えたい暮らしに寄り添う、
親切丁寧な工務店。
大阪府高槻市と兵庫県西宮市に事務所を構え、古民家再生やアンティーク風のリフォームなどを得意とする工務店、株式会社河原工房様(以下、「河原工房様」)。
その土地の歴史、人、住まい、自然の調和を大切にした暮らしをご提案されており、今プロジェクトから新たなキーメッセージ「くらしに「輪」を。」を掲げ、ロゴのリデザインとコーポレートサイトリニューアルを行いました。
河原工房様の想いを辿る。
今プロジェクトの軸となる「輪」という言葉。
この言葉にたどり着くまでの道のりを振り返ってみたいと思います。
まずは、キックオフミーティングからいくつかのお打ち合わせの中で、代表である河原様からご依頼いただいた経緯やご要望、大切にされている想いを伺いました。
ご依頼の経緯
- 工務店としての事業だけでなく、家具の販売やカフェの運営など様々なことにチャレンジしたい
- 株式会社リサブレア様からのご紹介
ご要望
- 自社ブランディングを行い、顧客からのさらなるロイヤリティを獲得する
- 価値観の近い求職者との出会いを広げる
大切にされていること
- 価値あるものを引き継ぐこと。街の景色・暮らしの伝承を通して歴史を繋ぐということ
- 暮らしの中にある想いを未来に絆いでいけるような空間を創ること
- 自然の恵みを家づくりに活かし、自然と調和させること
打ち合わせを進めていくと、価値のあるものを引き継げるようなご提案であったり、限られた土地であっても少しのお庭を持つことで安らぎの空間を作るなど、大切な想いを胸に家づくりをされていることがわかりました。
また、和洋関係なく古民家再生事業にも力を入れているということで、お住いの方にもご協力いただき、施工実績や施工途中の古民家も拝見させていただきました。
想いをカタチにする。
新しいロゴタイプ。
大切にされている想いを軸に、ご要望に沿ったコンセプトを考える。ああでもないこうでもないを繰り返す。
再度お客様のもとへ伺い深堀りする。そしてまた、ああでもないこうでもないを繰り返す。
そんな取捨選択の中で、ついに河原工房の「輪」が見えた瞬間がありました。
河原工房様にはこんなにも「輪」で溢れていたのです。
- 先代から受け継いで来たものを大切に未来へ繋いでいく「輪」
- 暮らしを豊かに、楽しくする家族や仲間との「輪」
- 価値あるものを引き継ぎ、使い続ける。循環の「輪」
さらに、
- 工務店という職で使用する木材には「年輪」があるということ
- 河原工房をローマ字表記すると「Kawahara Kobo」となり、どの母音にも円の要素を持っていること
まとめられたこのキーワードから「くらしに輪を。」というタグライン制定し、今プロジェクトのキーメッセージとなりました。
タグラインとロゴデザインのプレゼンテーションの際、終始沈黙の河原代表。
そして終盤、ご提案に対するご意見を伺った際に一言「たくさん考えてくれたのが伝わった。ありがとう。」
ご同席くださった代表の奥様にもとても素敵と仰っていただけました。
コーポレートサイトも
調和を意識したデザインに。
まずは河原工房様の大切にしている想いをしっかりとお伝えできるように、ファーストビューからそのまま繋がりをもたせてコンセプトのセクションへ。
そこから事業内容や施工実績、イベント情報など優先度を考えながら配置していきました。
デザイン面では自然との調和をイメージし、自然が持つ有機的な形と人間の手を加える人工的な要素の複合を目指しました。
また今回の撮影には株式会社Knot様にご協力いただきました。
Knot様は、姫路市のフォトスタジオを拠点としご活躍されております。コーポレートサイトの制作をご依頼いただいたご縁から、現在は弊社のパートナー様としてもご尽力いただいております。
コンセプトへの理解を深め、アイデア出しやご意見交換を行いながらの撮影はとても活気に溢れ楽しい現場でした。
さいごに
ロゴデザインのご案内後すぐに、店舗の看板を新しいものに変更くださり、提案時は沈黙していた代表が本当に気に入ってくださったことが分かり大変嬉しかったです。
また、お問い合わせいただいた当初よりコーポレートサイトのリニューアルに加え、家具の販売やカフェの事業への挑戦を考えておいでで、そちらのWebサイトやその他の制作物も弊社が担当させていただきました。
企画段階だった新規事業も弊社考案の「NI to WA」というネーミングが採用され、ブランドサイトの公開が完了しています。
こちらの制作の詳細ついてはあらためて別の記事にてご紹介させていただければと考えております。
最後に、本プロジェクトの始まりから終わりまで全てに関わりご尽力いただいた河原代表やスタッフの皆様にあらためて御礼を申し上げると共に、今回の制作物が河原工房様の更なるご発展に寄与できることを心より願っております。