株式会社ベストパートナー bp-recruit.jp
Credit
Designer / Engineer : Takuto Matsunami
Director : Yuri Torigaki
最も働きたい会社になる
熊野古道で知られる和歌山県新宮市。海・山・川の豊かな自然に囲まれ、熊野速玉大社や神倉神社、阿須賀神社などの世界遺産が日常の風景に溶け込むように存在しています。
その新宮市で保険代理業をされている株式会社ベストパートナー様は、必要な情報提供と最適な保険商品のご案内のため、お客様お一人お一人に寄り添うことを大切にされています。
昨年には地域のコミュニティの場をつくりたいという想いから、新宮市内に新店舗を建てられました。新店舗オープンのタイミングに合わせて広報にも力を入れていこうというお考えのもと、採用サイトを新たに開設したいとご依頼をいただきました。
採用活動においては「最も働きたい会社になる」というビジョンを掲げられており、ご代表の門様から、「サイトを通して社員が生き生きと働いている姿や会社の魅力を感じてもらい、『私もここで働きたい！』と思ってほしい」という目的を伺いました。
人生のワンシーンをイメージした
ロゴデザイン
今回の制作に伴い、ロゴのリニューアルもご提案させていただきました。ロゴにおいてもサイト同様、お客様の想いや会社の雰囲気、スタッフ様のお人柄を参考にデザインしています。
保険代理業という業種や皆様のお人柄から「信頼」「安心」「誠実」「親しみやすさ」の4つ、新店舗を建てられたというタイミングや皆様の目指す姿をもとに「第2創業期」「枠にはまらない」「活気あふれる」「シャープさ」という4つのキーワードをあげました。
左側のインフィニティマーク（∞）は、末永く続くベストパートナー様とお客様との関係性の象徴です。さらに一本の線を組み合わせることにより、人生のワンシーンをイメージしています。ベストパートナー様は、お客様の日々の生活や事業活動など様々なシーンにおけるリスクを洗い出し、最適な補償内容を検討・提案されています。人生の中で突然おこるできごとからお客様を守り手を差し伸べる姿を表現するため、一本の線を人生、インフィニティマークを繋がっている2つの手と見立て、組み合わせました。
フォントは老若男女問わず親近感を抱いていただけるような、柔らかさのあるものを使用しました。あえてすべて小文字にすることにより、親しみすさや柔らかい雰囲気が高まると同時に、枠にはまらない洗練された印象になっています。
カラーは「Sinsere Gray（sinsere＝誠実）」と名付けたグレーを用いています。これまでに蓄積された経験や知識を活かしつつ、新たなことに挑戦し続けるベストパートナー様を表現するため、まっさらな状態を表す白色と、様々な色が混ざりきった黒色の間にあたるカラーを選択しました。
一度首を左に傾けてロゴを見てみてください。インフィニティマークと下線が小文字の「b」と「p」になっていることにお気づきいただけましたでしょうか。お客様にロゴをご提案させていただいた際、この「b」と「p」を見つけて想像以上に喜んでくださったことを今でも鮮明に覚えています。最後のひと工夫まで試行錯誤し、より想いの詰まったロゴが完成しました。
期待を超えるサービスを
昨日の自分を超える成長を
皆様が常に心がけられていることをお尋ねしたときのお話です。門様が仰ったのは「お客様の当たり前を覆す」ということでした。「例えばお客様が事故に遭われたとき、迅速に対応するためサポートカーでまっさきに現地に向かいます。現地では当社のお客様はもちろん、お相手の方にも一緒にサポートカーで休んでいただき、お飲み物をお渡ししています。事故直後は不安や戸惑いでいっぱいだと思うので、少しでも落ち着いていただきたいですし、皆様の想像を超えるサービスを提供したいので。」思わず「そこまでしてくださるんですか」と言いたくなるようなこの志を伝えるため、「Beyond the standard.」「当たり前を超えろ。」というキャッチコピーを考案しました。
さらにこのコピーは、皆様の熱い想いも表現しています。インタビューにご協力いただいた方をはじめ、数名のスタッフ様とお話させていただきましたが、皆様共通していたのが「学び続ける姿勢」です。お話を伺った全員が現状に満足することなく、最高のサービスを提供するため、日々自己研鑽に励まれていることがひしひしと伝わりました。
お客様の期待を超えるサービス、自分を磨き続けるスタッフ皆様の前向きな姿勢を表現し、また、リクルーターの方を奮い立たせるようなメッセージ性を含んだキャッチコピーとなっています。
「自分らしさ」を大切にした
ストーリーページ
求職中の方が採用サイトを見るとき、特にどのような情報が気になるのか考えると、「どのような方が働いているのか」「自分がその会社で働くと将来どうなるのか」という2つの視点が重要になるのではないでしょうか。この2点をよりリアルにお伝えできるのが、スタッフ様の生の声です。
特に若い方を積極的に採用していきたいというお考えを踏まえ、未来を担う若手社員の方々にインタビューを実施しました。求職中の方が自分の状況にあてはめて考え、そして入社後の自分を想像していただけるよう、入社の経緯もキャリアも異なる4名の方にご協力いただいています。皆様がご自身の経験や想いを隠すことなく正直にお話してくださったので、気持ちがまっすぐ届いたことに加え、お一人お一人の個性を尊重されているという会社の雰囲気が伝わりました。
文体についてはデザインやキャッチコピーとの統一感を考え、あえて常体を使用しています。ご自身のこれまでを振り返り、そして将来を考える。そんな自分史のような雰囲気をイメージし、ナビゲーション名も「ストーリー」としました。
テキストの間には様々なシーンで撮影されたお写真を挿入しています。デスクワークの風景やお客様・他スタッフ様とお話されているところなど、異なるシチュエーションのお写真を掲載することにより、スタッフ様の様々な表情を見ていただきつつ、自分自身が働く姿をイメージしていただきたいという思いがあります。
制作期間を振り返り
制作期間中、皆様には多大なるご尽力をいただきましたこと、改めて感謝申し上げます。遠方ということもあり、オンラインでのお打ち合わせをお願いしたり、私たちでは撮りきれなかったシーンの撮影をご担当者様にお願いすることもありましたが、いつも快くご協力くださいました。皆様からたくさん「ありがとう」のお言葉をいただき、励みになると同時に、感謝の心を持ち続ける謙虚な姿勢の大切さを改めて学ばせていただきました。
新宮に伺った際には、オープン前の新店舗で撮影をさせていただきました。どこを切り取っても絵になるようなこだわりとぬくもりのつまった素敵な空間で、「地域のコミュニティの場をつくりたい」というお言葉のとおり、人が集まって談笑している姿が頭に浮かびました。また、これからさらに前進していくという皆様の決意が新店舗に表れているように感じ、わくわくした気持ちになりました。
本サイトを通して皆様の想いや魅力が伝わり、ベストパートナー様のさらなるご発展に少しでも寄与することができましたら幸甚に存じます。