日本栄船株式会社 nihon-eisen.co.jp
Credit
Director : Shiori Ikehara
Designer / Engineer : Mineo Okuda
港での曳船業務を行う
日本栄船株式会社様
皆さんは『タグボート』をご存知でしょうか。
港で舳先にたくさんのタイヤが着いている船を目にしたことがあるかと思います。タグボートは大型の船などを誘導する曳航船です。特に大きな船は小回りがきかないため、タグボートに操船を補助してもらいながら離着岸をしています。目立つ存在ではありませんが、とても重要な役割を果たしている船で、港にはなくてはならない存在です。
国内大手海運会社である商船三井グループのグループ会社、日本栄船株式会社様は、昭和42年設立の老舗企業です。偶然にも弊社と同じビルのフロアに本社を構える同社。今回は、新しくコーポレートサイトの制作をご依頼いただきました。
小さいながらも「大きな存在」
知れば知るほどかっこいいタグボート
採用活動の上で主なターゲットとなるユーザーは若い求職者。
タグボートはとても重要な存在にも関わらず、まだまだ認知が低いとのこと。そのため、タグボートの仕事を目指してこられる方は数少ないそうです。タグボートの船体は小ぶりながらも4000馬力以上あり、自身より何百倍も大きく重い巨大船を押したり曳いたりして離着岸をサポートします。船のコントロールも複雑で熟達した技術が必要です。
実際にタグボートで働くスタッフ様の撮影や取材の為、乗船させていただいたのですが、もっともっとタグボートのことを知ってもらえたら少しでも求職者の方が興味を持ってくれるのではないかと考え、タグボートの魅力をいかに伝えられるかを意識しデザインさせていただきました。
船員さんの中に趣味の一環でドローンを使用した本格的な撮影をしている方がいらっしゃるそうで、ご提供いただいた写真は上空から撮った素敵なものが多く、サイト内で多くのお写真を使用させていただきました。
「企業」と「タグボート」を
しっかりとアピール
コーポレートサイト立ち上げの大きな目的のひとつに、採用活動にも広報として活用していきたいということもあり、特に「採用情報」は求職者の方に興味を持ってもらえる内容となるようにしっかりと考慮し、制作いたしました。 造船プロジェクトにも積極的に携わっていらっしゃる日本栄船様は、穏やかで和気藹々とした社風や大手海運会社の一員であるという信頼感など多くのアピールポイントがあると同時に、まだまだ認知の低いタグボートについてもしっかりと紹介できるようページを構成しました。また先輩インタビューはスペシャルコンテンツとしてページを独立させ、より興味を引く内容となっております。
シンプルなブログシステム
SNSでもタグボートの魅力を発信
WordPressの導入については、お知らせや社内報として発行しておられる「しおさい」をご紹介できるページを手軽に更新できるシンプルな仕様にしています。しおさい92号には弊社でのサイト制作の様子を掲載していただきました。
サイト全体もレスポンシブ・ウェブデザインで制作しておりますので、スマートフォン・タブレットでもストレスフリーで閲覧いただけます。 また、サイト立ち上げをきっかけに始めたInstagramでも写真を数枚を投稿してから、すぐにフォロワーが増え始め、写真が魅力的なのはもちろんですが「船」の写真の需要の高さに驚きました。このようにWEBサイトだけでなくSNSでの発信も、より多くの人へ認知を広げる手段となりうるのではないでしょうか。
制作を終えて
弊社での撮影は、実際に停泊しているタグボートに乗船させていただき、船員様のインタビューなどを実施いたしました。 乗船させていただいた時の興奮と感動は今でもよく覚えております。どなたも本当に快くご協力くださり、大変スムーズに公開まで運ぶことができました。 改めまして、撮影のご調整などお忙しい中色々とご手配してくださったご担当者様、スタッフ様へ、心より感謝申し上げます。 これからもサイトを通じて、日本栄船様と海運業界のご発展に寄与できれば幸いです。
