knot knotphotography.jp
Credit
Assistant Director : Saya Yoshikawa
Designer : Ayaka Okamoto
Engineer : Rumina Kimura
Photo : knot
パートナーであり、家族のような存在
こんにちは。デザイナーの岡本です。
今回ご紹介するのは、兵庫県姫路市の写真スタジオknot様のリニューアルプロジェクトです。代表の東さんとのお付き合いは、6年前に遡ります。当時はまだオープン直後だったスタジオのロゴとWebサイト制作を弊社で担当させていただいたのが始まりでした。
そこから月日は流れ、今では弊社の制作案件で撮影をご協力いただく「パートナーフォトグラファー」という関係に。これまで数え切れないほどの現場を共にしてきた東さんは、ウィルスタイルの制作実績ブログでもすっかりお馴染みの存在です。スタッフにとっては、「一緒に戦うチームメンバー」であり、「頼りになるお兄さん」でもあり、とても近い距離感で支えてくださっています。
撮影だけにとどまらない今の活動に合わせて、屋号を「knotphotography」から「knot」に変え、ブランドを一新することになりました。長年のパートナーだからこそ見えてきた、新しいknot様にぴったりな姿を模索し続けた今回のプロジェクト。どんなふうに進んでいったのか、その様子をご紹介します。
変わったこと、変わらないこと
今回、ロゴのリニューアルから改めてご依頼をいただくにあたり、まずはじっくりとお話を伺うインタビューからスタートしました。この6年間でknot様にはたくさんの変化がありました。ウェディングだけでなく、ご家族の節目や企業撮影、ムービー制作へと活動の幅が広がり、今ではひと目見れば東さんの写真だとわかるほど、世界観が確立されています。また、集まるお客様も、東さんだから撮ってほしいという深い共感を持った方々が増え、以前よりもさらに相思相愛の関係性が築かれていることを感じました。
ただ、どれだけ規模やスタイルが変わっても、「一生の宝ものになる写真を撮る」という軸はブレていません。シンプルで、流行に左右されず、ご家族の歴史をそっと見届ける存在であること。その思いはスタジオ設立から変わらないどころか、より一層深まっているように感じました。
何も考えていなさそうでいて、実はずっと成長を見守ってくれているような、そんな存在。「大きくなったねー!」みたいなね。
(東さんインタビュー記事より)
ヒアリングの中でお聞きした何気ない言葉に、なぜかとてもしっくりきました。フォトグラファーとしてだけでなく、程よい距離感で見守り続ける『親戚のおっちゃん』。そんな絶妙な関係性作りこそが、東さんから感じる安心感や、なんだか会いたくなるような、話を聞いてもらいたくなるような、不思議な魅力の正体なんだと気付きました。
今回の制作チームは、前回から全メンバーが入れ替わっています。それでも、私たちウィルスタイルが大切にしていることは変わりません。それは、実際に会いに行き、見て、聞いて、対話してからデザインをすること。東さんとは普段からお仕事をご一緒する関係性ではありますが、制作にあたっては改めて何度も対話を重ねました。実際のお客様の撮影現場に同行させていただくこともありました。普段のパートナーとしての顔ではなく、スタジオでご家族と向き合うフォトグラファーとしての姿を肌で感じたかったからです。
ちょうど夏休み期間だったので、東さんのお子さんたちと一緒に遊んだりと、ご家族やスタッフさんも含め、もはやチームの一員のような感覚で過ごせたのも嬉しい思い出です。
こうして、これまでの歩みとこれからのビジョンを一つひとつ確かめながら、新しいデザインへと落とし込んでいきました。
こだわりをぎゅっと詰め込む
◎ オープニングのワクワク感
東さんが撮影された素敵な写真を、たっぷり見ていただきたい。そして何より、サイトを開いた瞬間にワクワクを感じてほしい。そんな思いから、数枚の写真がパラパラと切り替わりながら現れるアニメーションを、エンジニアに実装してもらいました。
3枚の写真の組み合わせ方から、切り替わる速度やタイミングまで、何度も細かくすり合わせを重ねて理想のイメージを形にしてもらった、とてもお気に入りの部分です。
◎ ふわりと浮かび上がるロゴ
今回、オリジナルで作字した「knot」の4文字。このロゴをサイト上でも印象的に見せたいと考え、スクロールに合わせてコンセプト文の周りに文字がふわりと現れるアニメーションを作りました。
どんなタイミングで、どこに出現させるのが一番心地よいか、エンジニアと相談し、いくつもの出現パターンを試しながら調整を繰り返しました。ただ動くのではなく、knot様の持つ柔らかな空気感を壊さないよう、細部までこだわり抜いたポイントの一つです。
◎ 写真を飾るように更新できるギャラリー
東さんが心を込めて撮影された一枚一枚を一番綺麗な形でお届けしたいという思いから、スライドショーは写真が画面からはみ出すことなく、美しいバランスで収まるように設計しました。
また、一覧で並んだときには、それぞれの写真が額縁に飾られているような見え方になるようデザインをしています。これは東さんが実際に家族写真を撮影された際、「お家で大切に飾ってほしい」という願いを込めて、額縁をセットにしてお客様へお渡しされているというエピソードから着想を得たものです。
◎ めくるたびに変わるカラーリング
トップページやギャラリーページはモノクロを基調としたシンプルな色使いにし、主役となる写真の鮮やかさが際立つように工夫しています。
対照的に、その他のページではそれぞれ異なる背景色を取り入れました。東さんが持つカジュアルな親しみやすさや温かなお人柄を、色を通しても表現したいと考えたからです。ページをめくるたびに新しい表情が見えるような楽しさを感じていただければ嬉しいです。
大切な結び目に、感謝を込めて
今回の制作で、今でも忘れられない場面があります。それは、ロゴのデザインをご提案したプレゼンの日のことです。東さんはいつもお世話になっている存在であり、何より同じクリエイター。だからこそ、「今のknot様に一番ふさわしいものを届けたい」というプレッシャーで、普段以上に緊張しながらプレゼンを始めました。ふとデザインの説明中に東さんの方を向くと目が少しうるんでいて、それを見た瞬間に私も胸がいっぱいになってしまい、必死に膝をつねってこらえながら、最後までプレゼンを続けたのを覚えています。どんなお客様でもそうですが、思いを伝えることも、伝えられることも緊張するんだなということ、たとえ拙い言葉でも、相手に精一杯向き合ったことや相手への愛って伝わるんだなということを、その日改めて深く実感しました。
サイト公開後の嬉しいご報告も届きました。今回新しく増設した採用ページを通じて、実際に1名の方の応募があったそうです。見た目を変えるだけでなく、knot様がこれから出会いたい方々としっかり繋がるお手伝いができたこと、制作者としてこれほど嬉しいことはありません。
6年前にknot様と出会えたこと、そして今日までご縁が途切れることなく、こうして大切な節目を再び任せていただけたことに、心から感謝しています。
これからも、ウィルスタイルはWebサイト制作のチームメンバーとして、そして一番のファンとして、knot様のこれからを応援し続けたいと思います。