合同会社エムケアーズ mcares.co.jp
Credit
Assistant Director : Saya Yoshikawa
Designer : Ayaka Okamoto,Yuki Ozawa
Engineer : Taku Matsumura
Photo : knot
お茶目で、あたたかくて、カッコいい
一緒にいるとホッとする。ワクワクもする。なんだか楽しいきもちになる。そんな人たちが集まった会社が、今回ご紹介する合同会社エムケアーズ様(以下、エムケアーズ様)です。
エムケアーズ様は「医療福祉で人を幸せにする」という理念をもとに、兵庫県神戸市を中心とした訪問看護や相談支援、グループホームの運営を通じて、誰もが安心して暮らせる地域の環境づくりをされています。弊社事務所と同じビル内に本社を構えていらっしゃったことをきっかけに、コーポレートロゴとWebサイトの制作をご依頼くださいました。
デザイナーの私がはじめて代表の松下様とお会いしたのは、制作がいよいよ始まるというキックオフミーティングの時です。「誰かと会うなら、その人を少なくとも1回は爆笑させないと気が済まないんです」と語ってくださった松下様は、会話の至るところにユーモアを交え、自然と場を明るい雰囲気にしてくれるような方。笑いの絶えない和やかな空気をつくりながらも、事業にかける思いを語るときには一転して真剣な表情となり、そのギャップが特に印象に残りました。そんな松下様のもとにはどんな思いを持った仲間たちが集まっているんだろうと、すっかり松下様のファンになった私は、より一層これからの制作が楽しみになりました。
「救う」ってなんだろう
エムケアーズ様が大切にしているのは、利用者様とスタッフが同じ目線で対話し、フラットな関係を築くことです。「その人がその人らしく生きる」ために何ができるかを一緒に考え、慣れ親しんだ地域で安心して暮らし続けられるように日々サポートを行っておられます。また、精神科訪問看護・計画相談・グループホーム・就労継続支援B型といった幅広い事業を展開されており、看護から生活支援までを包括的にカバーできることも大きな強みです。
今回ロゴを制作するにあたり、「救う」という言葉について考えました。救う、済う、援う、掬う…同じ読み方でも、さまざまな漢字で表現することができます。そこから視点を広げ、エムケアーズ様が行う医療や福祉における「救う」とはどんなことを指すのかを探ることにしました。
地域で暮らす利用者様に、安心と希望を届けること。それは大きな奇跡を起こすことでも、特別な力で状況を変えることでもありません。心が沈んで動けなくなってしまったときに、そっと寄り添い、誰かの存在やふるまいによって再び前に進めるようになること、小さな温もりの積み重ねこそが、その人を「救う」ことにも繋がるのかもしれないと思いました。
ロゴデザインでは「手」をモチーフに、一文字目のMは、支援を必要とする方々を両手でこぼさずにやさしく掬いとる姿を表現し、続く文字は、一人ひとりに丁寧に寄り添い「手をあてる(手当てする)」様子になぞらえて作字しました。
エムケアーズのゆかいな仲間たち
今回Webサイトで使用するお写真には、弊社のパートナーであるフォトグラファー knot の東様にご協力いただきました。プロのフォトグラファーに撮影してもらう場合、お客様のイメージや雰囲気に一番合うパートナーを選んでお声がけさせていただくようにしています。今回のエムケアーズ様はぜひ東様に撮ってもらいたい!とチームで意見が一致し、ご依頼させていただくことになりました。
松下様だけでなく、本当にたくさんの方々に出演・ご協力いただいた撮影風景をご紹介します。
代表挨拶の撮影中、ジャケットを取りに堂々フレームインするお兄様(執行役員)。
モデルさながらにキメてくれます。
そんなお兄様のご子息が、患者役として出演くださいました。
爽やかな笑顔がまぶしいです。
公園の緑を背景に、手を重ね合わせるシーンの撮影。
まるでプロポーズのような構図になり照れ合う2人…。
ディレクターの池添もスタッフ役で参加しました。
松下様のご息女と一緒に、私も母親役で参加することに。
ここ最近で一番幸せな時間でした。
撮影したお写真をみんなで確認して、わいわい楽しい現場でした。
こうして撮影したお写真をたっぷりと使って、ロゴの制作時に考えたコンセプトを軸にしながら、エムケアーズ様の魅力が伝わるよう心がけてデザインを制作しました。
おわりに
今回の制作は、本当にたくさんの方々に支えられて形になりました。松下様をはじめ、日々のお仕事でご多忙の中でも原稿や素材を丁寧にご準備くださった廣田様、そして撮影にご協力してくださったスタッフの皆様。どなたとお会いしても前向きなエネルギーを感じ、こちらまで元気をいただくようなお時間でした。
この新しいロゴやWebサイトが、エムケアーズ様の思いを届ける窓口となり、地域の方々や未来の仲間との新しい出会いにつながっていけば嬉しいです。