小林鉄工株式会社 www.kobayashi-tekko.co.jp
Credit
Director / Engineer : Rumina Nakagawa
Designer : Yuri Takeuchi
Photo : Knot photography
はじめに
こんにちは。エンジニアの中川です。
今回は、小林鉄工株式会社様(以下、小林鉄工様)についてご紹介します。
大阪市住之江区にある、100年を超える歴史を持つ小林鉄工様。大きなパーツの加工を手掛け、「他ではできない」と言われるような依頼にも、培われた技術と試行錯誤を重ねながら挑戦される鉄工所です。そんな技術力の高さと情熱が強みの企業様から、サイトリニューアルのご依頼をいただきました。
ご依頼をくださったのは、弊社代表の坂口と長年のご縁がある小林鉄工株式会社 代表の河田様。私が入社して間もない頃のことで、すべてが新しい環境の中、初めてのお打ち合わせや撮影など、今でも当時の緊張を鮮明に覚えています。
今回は、そんな制作の裏側を振り返りながら、小林鉄工様の魅力をお伝えできればと思います。

人生初の鉄工所
突然ですが、皆さんは鉄工所を訪れた経験はあるでしょうか。
私は今回の制作で、人生で初めて鉄工所を実際に拝見しました。
想像を超える大きな機械が並び、巨大な鉄の塊が削られる様子や、鉄を削ることで生まれる鉄くず(キリコ)まで、一つひとつが新鮮で、まるで映画のセットに迷い込んだような感覚に包まれました。
今回の撮影では、パートナーのフォトグラファーであるKnotphotography様にご協力いただきました。撮影していただいた素晴らしい写真とともに、小林鉄工様の工場の空気感を少しでも感じていただければ幸いです。

自分が小さくなったように感じるほど大きな鉄と機械。(竹内撮影)

巨大なパーツはクレーンで運搬します。

工場内には、機械や道具が沢山。

機械だけでなく、手作業で行われる細やかな作業も。職人技が光ります。

慣れない撮影に戸惑いもあったのではないかと思いますが、皆様快く撮影にご協力くださいました。
サイト制作で見えた課題
制作にあたり行ったお打ち合わせでは、100年以上の歴史を次世代へ繋ぐために、採用に力を入れていきたいという思いを語ってくださいました。しかし、前回のサイト制作から10年以上が経過しており、求職者が必要とする情報が十分に掲載されていない状況でした。
そこで、採用コンテンツに重点を置き、求職者の皆様に会社の雰囲気が伝わるサイト作りを目指すことに。代表の河田様と若手オペレーターの対談インタビュー・工場長や営業係長のインタビューなど、多角的に小林鉄工様の魅力を掘り下げています。

業界では特に珍しい女性社長の河田様と、オペレーターの皆様。

柔らかいお人柄で、社員をつなぐ架け橋として活躍される北林様。

営業部係長として活躍され、ものづくりへの熱い思いを語ってくださった信岡様。
こだわりを細部まで
お打ち合わせや撮影などで何度も足を運び、見えてきた小林鉄工様の課題や「らしさ」。
小林鉄工様の「らしさ」をデザインに落とし込み、かっこよさと親しみやすさを両立させることを目指しました。
繊細な技術が求められるお仕事なので、画面端にはメモリのあしらいを入れ、マウスポインターには実際の機械でも使用されているポインターのデザインを採用しています。
全体のイメージから404ページといった細部まで、デザイナーの竹内がこだわりを持って仕上げました。
さいごに
この制作期間を振り返ると、初めての経験に対する戸惑いや、自分の力不足に落ち込むことも度々ありました。それでも最後まで頑張ることができたのは、どの場面においても「成長を願って」という思いで真摯に向き合ってくださった河田様の温かさがあったからだと感じています。
そんな河田様をはじめとし、初回お打ち合わせ後に弊社のブログまで読み込んでくださった北林様、制作開始時は予定していなかったにも関わらず、快くインタビューを引き受けてくださった信岡様、年末のお忙しい時期に快く撮影にご協力くださったオペレーターの皆様、サイト制作にあたり多大なるご協力をいただきましたこと、この場を借りて、改めて深く感謝申し上げます。
制作後にお伺いさせていただいた際には、北林様から「娘がWebサイトを見てくれたようで、自分の仕事のについて理解を深めてくれました」という素敵なエピソードをお伝えいただきました。
本サイトを通じて小林鉄工様の魅力が求職者の方へしっかりと伝わり、これからの更なるご発展に少しでも寄与できましたら嬉しく思います。
