最近遅ればせながらYouTubeにはまり始め、毎朝の支度のおともと化しています。やっと友人のYouTuberの話についていけるようになったことに喜びを感じつつ、「世の中は、こんなにお話上手な人で溢れているのか…!」と衝撃を受けているところです。
さて、ウィルスタイルには、スタッフのより良い働き方を実現するため、マナー講師やファイナンシャル講師、弁護士、産業医、弁理士といった様々な分野の先生方が、業務のサポートをしてくださったり、勉強会やスタッフとの面談をおこなってくださるという贅沢な福利厚生があります。
今回は、そのパートナーの1人である江戸堀総合法律事務所の弁護士 河野 秀樹先生へインタビューを実施。大阪の江戸堀に事務所を構え、企業法務、労働事件、破産、不動産問題、相続、子どもの権利に関わる問題、時には刑事事件といった法律に関わる様々な問題と対峙している河野先生が、なぜウィルスタイルの顧問弁護士になったのか。また、どのような想いでウィルスタイルに関わってくださっているのかを、代表の坂口とともに、根掘り葉掘りお伺いしました。ぜひ楽しみながら読み進めていただけるとうれしいです。
テニスコートから始まった出会い
河野 坂口さんと私は、実は同じ1971年生まれの全くの同世代なんですよね。
坂口 私たちの出会いは、経営者たちが集まるテニス部。そのメンバーのある方が、「すごく良い人がいる」と河野先生を連れてきてくださったんです。お話を伺えば、私の中高のテニス部の先輩が河野先生の大学のテニス部の先輩だったり、私のアルバイト時代の仲間が河野先生の前職の同期だったりと、まさに運命的な繋がりがどんどん出てきたんですよね。
河野 一緒に学生時代を過ごしていたわけではありませんが、遊んでいた場所も、行動範囲もほぼ同じで、すっかり意気投合しました。きっとどこかですれ違っていたでしょうね。本当に良いご縁をいただきました。
サラリーマンから、「働く人」の気持ちがわかる弁護士へ
坂口 上場企業に勤め、安定した未来が約束されていたにも関わらず、弁護士の道を選ばれたわけですよね。本当に面白い経歴ですし、河野先生らしさが表れているエピソードだなと思います。
河野 大学卒業後に就職した企業の配属先が、法律に関わる部署でした。そこで、真剣に勉強しなければ仕事にならないと危機感を感じたと同時に、「弁護士」という職業に興味が湧いたんです。一生に1度くらいは真剣に勉強してみるのも良いかもしれない、と挑戦を決意しました。
坂口 それで一発合格したんだからすごい。
河野 「12年間やりがいをもって楽しく勤めていた会社を辞めてまで挑戦した。合格しないと応援してくれている家族・友人・会社の同僚たちにもあわせる顔がない」という想いが、自分を奮い立たせていたんだと思います。一方、もし合格できなかったらどうしようと眠れない夜もありましたし、最初のうちはブランクもあり、定期テストの前には不安で思わず涙がこぼれた日もありました。
坂口 並々ならぬ努力をされたんですね。
でも正直、河野先生が弁護士しか経験されていなかったら、私は顧問弁護士をお願いしていなかったかもしれません。「民間企業で勤めていらっしゃった」という点が、私にとって非常に大きかったんです。きっと働く人の気持ちを深く理解されているだろうと感じたので。それが河野先生にお願いしたいと強く思った1番の理由でした。
顧問弁護士と考える、より良い働き方
坂口 新卒など社会経験の浅いスタッフを採用し始めると、クレーム対応に慣れていないが故の壁がいくつも見えてきたんです。私から「こうしてみたら」とアドバイスしても、なかなか実行が難しい状況も多くありました。
餅は餅屋というように、トラブルに直面したときや、トラブルの火種を感じたときに、すぐに相談できる弁護士がいる。そんな環境があるだけで、特に社会経験の浅いスタッフは、精神面でとても救われるのではないかと思いました。
河野 あともう1つは、働き方ですよね。「就業規則をつくりたい」とご相談いただいたのが、お仕事をご一緒するようになったきっかけでした。「良い会社にしたい」「従業員が働きやすい環境にしたい」と、熱心に話されていたことが印象に残っています。
坂口 そうですね。私たちの若い頃は、働き方が荒れていましたから。上司からの指導も、今では問題になるようなことが多かったですが、ちょうど私たちの世代って、そういう働き方が変わっていく過渡期。私たちはそういう経験をしたけれど、これから働く子たちの環境は変えていきたいという想いがありました。
河野 就業規則というのは、基本的に「経営者がどのような会社にしたいか」ということを形にするものですよね。ですが、坂口さんは就業規則をスタッフを縛るためのものではなく、「従業員が働きやすく、やりがいを感じられるにはどうすればよいか」という観点で考えていらっしゃいました。その姿勢に私はとても感銘を受け、ぜひお手伝いしたいと思ったんです。
ビジネスも人材育成もともに
坂口 河野先生とは年齢も同じで趣味も近いため、普段から冗談を言い合えるような関係ですが、仕事の話になると、友人としてではなく、ビジネスパートナーとして明確に切り替えてくれる。弁護士としての見解や的確なアドバイスをしっかりとくれるんです。
トラブルが起きたときのお守りのような存在という側面もありますが、より良い会社づくりに繋がるアドバイスをくださる方とパートナーシップを組むことの重要性を、河野先生と仕事することで強く実感しています。
河野 嬉しいな。ありがとうございます。
坂口 また、若いスタッフには色々な人と話す経験を積んでほしいという想いで、河野先生にはスタッフとの定期的な面談もお願いしています。きっかけは、新卒採用をしたときに、この子たちは「コミュニケーション能力がないのではなく、経験値がないから話せないだけだ」と感じたから。
河野 若いときって、どうしても経験が少ないですからね。最初からスムーズに話せる人はいませんし、若いときに積んだ経験の数だけ、20代、30代…に大きく活きてくる。その繰り返しと積み重ねでしかないと私も思います。
ウィルスタイルの今とこれから
坂口 河野先生から見たウィルスタイルはどういう印象ですか。
河野 お客様のために尽くしたいと心から思える人は、同時に、一緒に働く仲間の力にもなりたいと考えるものだと思うんです。ウィルスタイルには、まさにそういった人がたくさんいますね。同僚の愚痴や会社の不満といった話は基本的に聞いたことがありません。一人ひとりが「頑張ろう」という意欲にあふれていて、互いを尊重する言葉も多い。温かくて熱い人が多いな、という印象です。
坂口 それは良い意味で、組織化されすぎていないから成り立っていることかもしれませんね。もし、これがきっちり組織化されていたら、ある程度の愚痴や不満が出る可能性はあると思います。でも今、年齢層が近いスタッフたちが同じ環境下で仕事をしているから、自然と仲良くなりやすいのではないでしょうか。
河野 たしかにそうですね。ただ、その一方で、これは今後の組織運営における大きな課題でもあります。今の年代構成がある中で、これから組織をどう発展させていくのか真剣に考えていかないといけません。例えば、将来的には人事担当や経理といった専門の部署や役割が必要になるでしょうし、営業体制の強化も欠かせません。
坂口 そのあたりのことについても、河野先生が一緒に頑張ってくださるのは本当に心強いです。
会社をつくり上げるパートナーとして
坂口 会社に深く関わる「顧問弁護士」というお仕事は楽しいですか。
河野 めちゃくちゃ楽しいです。法務以外のことも色々とやらせていただいていますし、坂口さんだけでなく他のスタッフさんともお話ししながら「会社をどのようにして良くしていくか」ということを考えさせてもらえるのは、すごく楽しいです。
坂口 河野先生にお願いしているのは、まさにそういった部分。弁護士という枠を超えて、私たちと一緒に会社を良くしていこうという河野先生の姿勢が最高なんです。ともにウィルスタイルをつくり上げていくパートナーとして、これからもどうぞよろしくお願いします。
着慣れたポロシャツではなく、スーツでビシッと決めて来られた河野先生。「緊張するなあ」とこぼしながらも、ウィルスタイルに対する様々な想いを語ってくださいました。弁護士としてはもちろん、スタッフを気遣い、いつも一人ひとりを大切に思ってくださるその姿勢には、人として学ぶべきことがたくさんあります。これからも、河野先生という心強いパートナーとともに、ウィルスタイルをさらに良い会社にしていけることを楽しみにしています。
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Interviewer:Account Director : Kousuke Sakaguchi
Author:Director : Hana Suzuki
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