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新卒でウィルスタイルに入社して一年

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こんにちは。アシスタントディレクターの鳥垣です。

新年度のスタートとなる4月。皆さんはどのような気持ちで迎えられましたか。
新生活がはじまり、わくわくとどきどきが交差する日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。

私は昨年の4月に新卒でウィルスタイルに入社したため、この4月より入社2年目となります。
新たな世界に足を踏み出した1年前。不安と緊張で胸がいっぱいの毎日を過ごしていたことを今でも鮮明に覚えています。

そんな中、初めて任せていただいた仕事がこのブログの執筆でした。
ウィルスタイル初の新卒採用ということから、自分自身の就職活動をテーマに記事を書いてほしいと言われたのがはじまりです。
そしてこの一年間、Web業界・Webディレクターに興味を持っていらっしゃる方、特に私のように「興味はあるけど知識がなくて…」と躊躇されている方の後押しができるよう、私自身の経験や想いを正直に綴ってきました。

第1回目の記事を書いたときからちょうど一年。
今回は、壁にぶつかりながらも必死に突き進んできた社会人1年目を振り返りつつ、入社して感じた「Webデザイン / Webディレクターは思っていた以上に〇〇だった」という部分をご紹介したいと思います。

 

Table of contents

  1. Webデザインは思っていた以上に論理的なものだった
  2. Webディレクターは思っていた以上にクリエイティブな仕事だった
  3. Webディレクターの役割は思っていた以上に幅が広かった
  4. 2年目を迎え

Webデザインは思っていた以上に論理的なものだった

私は入社するまでデザインについても専門的に学んだことがなかったため、「デザイン」と聞くと、センスや感性が問われるものという固定概念が強く、自分にはセンスがないからデザインのことはわからない…とずっと思い込んでいました。

「すべてのデザインには意味が存在します。」ウィルスタイルのサイト内に記載されているこの言葉を身をもって学んだのは、初めて先輩のデザインプレゼンを聞いたときです。
使用されているカラーやフォント、画像やテキストの配置位置など、一つ一つ明確に理由を説明されている姿を見て、Webデザインはこれほどまでに論理的につくりだされているものなのだと驚きました。

Webサイトはユーザーが求めている情報をわかりやすく伝えることが一番の目的であり、サイトの目的やターゲットをもとに構成・レイアウトを検討します。
ウィルスタイルでは、ユーザーが目的の情報に迷うことなくたどり着ける導線設計や様々なデバイスに柔軟に対応するデザインなど、ユーザーの使いやすさや利便性を一番に考えています。

ここまで読んでいただくと、デザインにはセンスが必要ないかのように見えてしまいますが、ページを開いて一瞬でサイトに留まるか離れるかを判断されるという面から見ると、私個人としては直感的な感覚も重要だと思っています。
現在は、感性を磨くためにたくさんのサイトに触れるということを続けつつ、先輩方からアドバイスをいただきながらよいデザインに結びつけるための思考を鍛えているところです。

Webディレクターは思っていた以上にクリエイティブな仕事だった

ここからはWebディレクターの役割に対して感じたギャップです。

「Webディレクターってどんな仕事?何をしているの?」と聞かれたとき、ディレクターを目指す皆さんなら何と答えますか。
当初の私は「お客様とデザイナーの架け橋のような存在」「サイト制作の進行管理役」とまっさきに答えていたと思います。ディレクターの役割といえば、お客様のニーズをヒアリングしデザイナーに伝えること、またその反対にデザイナーの想いや考えをお客様に伝えること。そして、公開までスムーズに進むようスケジュールを管理すること。という考えが念頭にありました。
もちろん上記の役割もディレクターとして必要不可欠ですが、もし私が今同じ質問をされたとすれば、「デザインの方向性を舵取りする存在」という回答が加わります。

入社2ヶ月後の私のブログを読んでいただくと感じ取っていただけるかと思いますが、当時、デザインはデザイナーさんの役割で、私はデザインのための下準備をしているという意識が強かったです。サイトが公開した時はもちろん嬉しかったですが、正直、自分が制作に携わっているという実感は薄かったように思います。

この意識が変わったきっかけは、あるお客様のトップページデザインのタイミングで、ロゴデザインやキービジュアルについて先輩デザイナーさんが「ディレクターからもどんどん提案してほしい」と私に意見を求めてくださったことでした。
まだまだ発想力は未熟ながらも少しでも力になりたいと思い、自分なりに試行錯誤しながら提案したアイデアを取り入れてくださったときは本当に嬉しかったですし、そこからさらにブラッシュアップして形にしてくださるのを見ると、これが創り出すということなんだなと身に染みて感じました。

徐々に任せていただく役割の範囲も広がり、ワイヤーフレームの作成をするようになると、さらにディレクターの役割への意識が変わっていきました。
ワイヤーフレームは、レイアウトやコンテンツの配置を定める設計図のようなものです。各ページヘッダーからフッターまでテキストや画像、ボタンなどすべての要素を配置していきます。
このワイヤーフレームは、ディレクターが頭に描くページ構成をデザイナーさんに伝えるためのものであり、つまり大前提として、自分の中でイメージが浮かんでいないと作成することができません。
これまで3度ほど作成しましたが、ぼんやりと頭に思い描くものを具現化することの難しさを感じています。
頭を悩ませることも多い工程ですが、ワイヤーフレームを作成するようになったことで、最初のお打ち合わせの段階から自分なりのイメージを膨らませる意識が強まりましたし、デザイナーさんと一緒に制作しているという感覚が芽生えました。

「楽しんでいる人には勝てない。」私の尊敬する方がよく仰っていた言葉です。
創造すること、アイデアを形にすることを楽しみ、クリエイティブなディレクターを目指していきたいです。

Webディレクターの役割は思っていた以上に幅が広かった

サイト制作の流れを以前ブログでご紹介しましたが、今回はその各工程の中でディレクターがどのような役割を担っているのか、図で表現してみました。
(あくまでも弊社のディレクターの役割という点、あらかじめご了承いただけますと幸いです。)

制作フロー
図には記載しませんでしたが、素材(原稿やお写真)のご提供をお願いしたり、デザインへのフィードバックをいただいたり、といった制作期間中のお客様とのやりとりは基本的にディレクターが行います。

これもディレクターが担当するのかと驚いた役割の一つがライティング(文章作成)です。
弊社ではお客様と一緒に原稿作成を進めるのですが、時には取材をして私たちの方で文章を作成することもあります。
このライティングの大きな壁にぶつかったのは、入社から約半年が経った頃、対談形式のインタビューの原稿作成を任せていただいたときでした。
まずは録音した音声を何度も聴きながらすべて文字に起こし、そこから文言の要否を判断しながら文章を作成していきました。
時間はかかったものの自分なりに思い通りの原稿ができたと自信を持ってチェックをお願いしたのですが、全体の構成から形ができていないことを指摘されました。原稿のつくりかたから異なっていたのです。
「よい文章」の認識から間違っているのかもしれないと感じた私は、一から再作成することにしました。まずは、最も伝えたいことは何か、最後まで読みたいと思える文章にするにはどのような順序で話題を展開すればよいのか、ということを念頭に置いて全体の構成を定めることからはじめました。ああでもないこうでもないと納得がいくまで試行錯誤して書きあげたものは、自分自身でも見違えるほど読みやすい文章になりました。
再度確認していただき「良い原稿になったね。」というお言葉をいただいたときは、達成感に満ち溢れました。
あの時めげずにやりきったからこそ、今こうしてライティングと前向きに向き合うことができているんだと感じています。

入社後に初めて経験するような業務が多く苦戦することも多かったですが、その度に自分の引き出しを増やしていけると捉えると、ディレクターという職種自体が自分磨きに繋がっていると考えるようになりました。
まだまだ自分に伸びしろがあるのだとポジティブに捉え、新たなことにもどんどん挑戦していきたいと思います。

2年目を迎え

もともとWebディレクターを志したきっかけがテレビドラマだったこともあり、入社前に思い描いていたイメージと実際が異なる部分も多く、戸惑いを感じたこともありました。
正直、自分がこの仕事に向いているのか、Webディレクターとして将来どうなりたいのかわからない、と悩んだこともあります。
そんな時に自分でも初めて書いたブログを読み返し、「鳥垣さんと仕事がしたいと思っていただけるような存在になること」という目標を掲げていたのだとはっとしました。
日々目の前のことに必死で、先輩方に助けていただいてばかりの自分が情けなく思うこともありましたが、ふと肩の力を抜いてからは、無理に背伸びせず自分らしく成長していけたらと思うようになりました。

「初心を忘れない」私が常に大切にしている言葉です。2年目を迎えた今だからこそ自分自身に伝えたいメッセージでもあります。
この一年間積み重ねてきた経験を存分に活かしつつ、また気持ちを新たに2年目も突き進んでいきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後もブログを通して皆さんに成長を感じていただけるよう励みますので、あたたかく見守っていただけますと幸いです。

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Author | Yuri Torigaki / 4,300views

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